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ワンピース
政府と海軍が欲する物
その後、クミはウォータ―セブンを満喫し、午後6時ごろ・・・

「あー今日は楽しかったー!ねーヤガラちゃん!」

ヤガラ「二ー!ニー!!」

「さてと、そろそろローに連絡を・・・・ん?」
クミは気配を感じて建物の陰をジッと見る

「・・気のせいかな?」
プルルルル・・ガチャ

ロー「・・おれだ」

「ロー今何処ー?」

ロー「今、船に向かっている所だ」

「ふーん・・・船は直るって?」

ロー「ああ・・・だが2日程時間がいるらしい」

「へェー・・・2日!?」

ロー「なんだ・・・不満か?」

「いやー・・だってねー・・私さ、身の危険を感じるんだよねー」

ロー「・・何を言っている?」

「・・まあ、今から船に帰るね」

ロー「ああ・・」
ガチャ・・・

「・・ふぅー・・あのさー、ルッチさん?ストーカーはやめて頂けます?」
建物の陰からルッチが出てくる

ルッチ「・・・いつからだっぽー」

「ずっと」

ルッチ「・・そうか」

「つーかさ、何でそんなタンクトップなの?」

ルッチ「・・・?」

「普通にTシャツとかにすればいいじゃん?・・・逆に怪しまれるよ?」

ルッチ「・・!!」

「ルッチさんが私に付いて来るのって・・・私が海賊でケアケアの実の能力者だからでしょう?」

ルッチ「!!・・・」

「もう反応から分かるねー・・・この街にも馴染んでいるみたいだし?」

ルッチ「・・・任務の支障が出る奴はオレが消す」
ルッチが地声で喋る

「・・!!なんだ地声の方が良い声してんじゃん。腹話術なんてやらなくていいと思うなー」

ルッチ「ふん・・・オレの勝手だ」

「そうだねー、まあ私にとっても貴方達の任務はどうでもいいから」

ルッチ「・・・」

「邪魔する気はないし、私はただウォータ―セブンを観光したいだけー・・・だから、ストーカーしないでくれるかなー」

ルッチ「・・それは、オレが決める事だ」

「・・お前はローかよ!」

ルッチ「今日は見逃してやるが・・・変な動きを見せたら、仲間諸共消す」

「そんな事は、ローと私がさせないし・・・それに、私達弱くないっ!」

ルッチ「・・外科医にならさっき会った。恐ろしい目つきだな」

「ルッチさんに言われたくないよねー」

ルッチ「・・さっさと、行け・・・オレの気が変わる前に」

「やだー恐いなー・・・ふふっ、じゃあね」
クミは船に向かった
タンッ・・ガコン・・・
中に入った

べポ「クミが帰って来た!!」

「ただいまー」

シャチ「おかえりー」

「あれ?ローは?」

シャチ「まだだ」

「そっかー・・・まさかね」
クミは船長室で待つことにした
すぐにローは帰って来た
ガチャ・・・

「おかえり!」

ロー「!!・・・ああ」

「遅かったね!」

ロー「・・話が長引いた」

「・・ふーん・・・でも、さっき電話した時船に向かっている途中だって・・」

ロー「あの後、船大工に会ってな・・」

「!!」

ロー「肩にハトを乗せた奴だ」

「・・・それで?」

ロー「アイツ腹話術じゃねェんだな」

「!!!!・・・地声で喋ったの?」

ロー「ああ・・」

「ダメダメダメ!!ロー!絶対にアイツに近づいちゃダメだよ!!?」

ロー「!!・・何でだ」

「アイツ・・・絶対に政府の役人だから!!」

ロー「!!・・・それは本当か?・・」

「だってさ!今日一日ストーカーされたもん!」

ロー「・・は?・・」

「え?・・・」

ロー「・・今すぐにアイツを殺しに行く」
ローがドアノブに手をかけると

「あー!待て待て待て!!!」
クミはローを止める

ロー「・・・何で止める・・」

「政府の役人は他に2人いるの!!」

ロー「!?」

「カクとカリファ」

ロー「・・そうか、長鼻の方は薄々気づいていたが・・・」

「長鼻て・・・名前カクって名乗ってたじゃん」

ロー「・・忘れた」

「酷いな!」

ロー「それで・・アイツには何もされなかったよな?」

「・・・うん」

ロー「その間はなんだ・・」

「大丈夫っ!!手を出されたら能力でフニャフニャにしてやるし!」

ロー「・・フッ・・そうだな」

「・・・ん?今何時?」
クミが時計を見ると、1時を過ぎていた

「!!!・・・早く寝ないと!!」
クミが部屋に戻ろうとすると
ガシッ!!

「・・・あのー・・ロー?」

ロー「・・寝るぞ」

「・・そうだよ?だから・・部屋に・・戻るんだけど」

ロー「一緒に寝るんだよ」

「・・・・・はあ!?」
ローはクミを横抱きにするとベッドに落とした
ボフッ!!

「!!!・・・・」
クミはさり気なく降りようとするが

ロー「・・逃がさねェよ」
ローはパーカーを脱ぐとクミを奥にやって自分も布団に入った

「・・・何でパーカーをヌグノデスカ・・?」

ロー「・・・なんだ・・オレはいつも脱いでるぞ?」

「!!!・・・じゃ、じゃあ朝も!?」

ロー「・・ああ」

「気づかなかったーー!!」

ロー「・・クククッ・・・期待してたのか?」

「・・な、何言ってんの!!」
クミがローから離れようとすると
ガシッ!!ぐいっ・・・・・ギュッ!!
ローはクミの腕を掴み自分の方に引っ張ると抱きしめた

「!?!?//////・・・・」

ロー「・・寝るぞ」

「・・・う、うん・・」
そのままクミは暖かい温もりに包まれ眠った


朝・・

「・・・すー・・すー・・・」
クミよりも先にローが起きる

ロー「・・・クスクス・・・コイツ・・寝顔も変わんねェな・・・」
ローはクミの頬を突っついたりしている
つんつん・・・

「・・ん・・・んんー・・」
クミは上を向いていたがローの方に寝返りをうつ

「・・・すー・・すー・・・・ん・・ロぉ・・・」

ロー「!!!/////・・・・」
ローは自分の顔を手で覆う

ロー「////・・・・(寝言で言ってもらってこんなに嬉しいとはな・・・・)・・・はあ・・・クミにベタ惚れだな・・・「ふあ〜〜」!!!!・・・起きた・・か?・・」
ローはクミの方を見る

「・・ん・・・ん?・・ロぉ・・どしたの?・・」

ロー「・・・(まさか、今の聞かれてないよな・・)」汗

「・・ふあ〜〜・・よく寝たー」
ムクッ・・
クミは起き上がる

ロー「・・・オレはシャワーを浴びてくる」

「うん」
ローはシャワー室に向かう
すぐに水音が聞こえるとクミは布団から出て甲板に出た
ガコンッ・・・

「ん〜〜〜っ!!良い朝だーー!!」
現在の時刻、6時

「・・・ちょっと、寒いかも・・」
クミが中に入ろうとすると

「・・・ビクッ!!」クルッ!!
気配を感じ後ろを見る

「・・いない・・おばけとか言ったら・・怖っ!!」
クミは前を向いた
ドン!!

「痛っーー!!・・・もう!こんな所に柱なんてあったっけ・・?」
クミが上を見上げると

「・・白いハト・・黒いシルクハット・・・タンクトップ・・・恐ろしい形相・・・朝から何でこんなのを拝まないといけないんだ・・・」

ルッチ「・・酷い言われ様だな」

「それで?何しに来たの?」

ルッチ「人にぶつかっておいて・・その言葉ないだろ」

「勝手に人の船の入り口に立ってる人が悪い」

ルッチ「てめェが前を向いて歩かねェからだ」

「人のせいにしないでよ」

ルッチ「・・・」

「無言?」

ルッチ「・・チッ・・もう、邪魔が入ったか」

「は?」

ルッチ「・・剃」
シュン!!
ルッチは剃とか言って消えた

「・・何よ・・」
すると、
ガコッ、ゴチーン!!!
扉が勢いよく開いてクミの頭に直撃

「痛っーーー!!!」涙
クミが頭を押さえていると

ペン「ゴメン!!」
中からペンギンが出て来てクミに謝る

ペン「!!クミ!?」

「あ?・・ペンギンかよー・・・」

ペン「こんな所で何してたんだ?」

「ん?良い朝だなーって」

ペン「そうか・・」

「ペンギンはどうしたの?」

ペン「それがよー、さっき甲板に強い気配を感じたから来たんだが・・・クミだったか」

「そうだよっ・・・(ルッチの事かー・・)・・ローは?」

ペン「船長なら今シャワーを浴び終えて、今日の仕事分けをしているぞ」

「ふーん・・・・私は?」

ペン「・・さあ・・聞いてねェな」

「・・ローのとこ行って来るね!」

ペン「ああ」
クミはローの所に向かった
ガチャッ!!

「ロー!!」

ロー「!」

「あのさー!今日の私の役割は何ー?」

ロー「・・船番」

「・・・そっかー、船番かー・・・・って・・はァア!?」(;゚Д゚)!!
クミが凄い形相をする

ロー「・・お前・・今日担当だろ・・」

「え?・・・・・あ、そうか」

ロー「・・はあ・・・」

「えへへ・・」

ロー「船には、シャチを残す」

「シャチを?」

ロー「まあ、役には立つだろう」

「そうだね!!」
その後、朝食を食べてロー達は出掛けてった

「いってらっしゃーい!!」
ブンブン腕を回すクミ
それに対してローは片腕を上げる

「ふふっ・・・」
その日の昼・・・

「・・お腹空いたー!!」

シャチ「そうだな・・・」

「・・あれ?コックさんもいないの?」

シャチ「おれ達以外は遊びに出掛けてるからなー」

「そっかー、じゃあ私が作るよ!!」

シャチ「は?・・」

「何その私が料理できないからやめろみたいな顔」

シャチ「・・いや、食ってみよう」

「ちょっと、待っててねー」
クミはある食材で料理を作るとシャチを呼びに甲板に向かう
カツカツカツ・・・

「ふふっ・・・シャチ絶対驚くだろーなー!あれ程美味しい食べ物はないぜ?」
独り言を言っていると
ドガ―ン!!!
何かが船に当たった

「な、何!?」
タタッ!!
急いで外に出た
ガコン!!

「シャチ!!何が起きたの!!!?」
クミが扉を開けると壁にシャチが横たわっている

シャチ「・・くっ・・・」

「!!シャチ!!」
クミがシャチに近寄ろうとすると
ズバァン!!
斬撃が飛んで来た為、持っていたお玉で防ぐ
ガキン!!

「!!・・・アンタは・・」

カ「すまんのう・・・これも命令なんじゃ」

ルッチ「・・お前を本部に連行するように命令が下った」

「!!・・・はっ・・嫌に決まってんじゃん」

カ「・・・そうか、ならば・・剃」
シュン!!
カクは消える

「!・・・」
クミは後ろに気配を感じ、回し蹴りをする
ドガッ!!

カ「!!・・・剃を見破るとはのう」
カクは片腕でクミの蹴りを止める

「やっぱり、政府の役人って訳ねー」

カ「やはり感ずいておったか」

「昨日、誰かさんにストーカーされたからねー」
クミはルッチの方を見た

ルッチ「・・・監視だ」

カ「・・・ルッチがのう・・」

ルッチ「・・何が言いたい」

カ「いや?何でもないわい」

「・・アブソーバー・・」
クミは右手を赤くしてカクに触れようとしたが

カ「!!」
カクはサッと避ける

「・・チッ・・」

ルッチ「・・カク、気をつけろよ・・」

カ「分かっておるわい・・・昨日のルッチみたいになるんじゃろ?」

ルッチ「そうだ」

「・・分かってんじゃんかー・・・・チラッ・・」
クミは二人と戦うのは不利だと思ったのかシャチを抱き抱えると陸に降り、走った
タッタッタッタ!!!!

「・・ハァ・・ハァ・・ゲリール」
クミは左手を青色にしてシャチを回復する

シャチ「・・うぅ・・・はっ!!」

「起きた?」

シャチ「クミ!」

「・・重いから走って」

シャチ「あ、ああ!」
シャチを下ろすと走った
そして、後ろからは二人が追いかけてくる

「・・ヤバいかも・・」
そして、また斬撃が飛んでくる

「!!!」
ドン!!
クミはシャチに向かって飛ぶと斬撃を避けた

シャチ「うわっ!!」

「・・・くっ・・・」
二人は立つが目の前にはカクとルッチが迫って来ている

「・・・シャチ・・」

シャチ「なんだ」

「・・ローを呼んで来て・・」

シャチ「!!」

「・・電話すればすぐ出るハズ・・!!はい、コレ!」
クミは自分の子電伝虫を押し付ける

シャチ「!!・・クミは・・」

「私は・・時間稼ぎをするから大丈夫・・早く!逃げて!!」
クミはシャチを押す

シャチ「でもよ・・!」

「早く!!」

シャチ「・・分かった」
タタタッ!!
シャチは電話を掛ける

ルッチ「・・そうはさせん」
ルッチはシャチに向かう

「!!」
クミはカクを蹴飛ばすとルッチの方に向かう
ドガッ!!

カ「くっ!!」
タタタッ!!

シャチ「・・ハァ・・ハァ・・船長・・早く」
すると、
スタッ・・

ルッチ「・・連絡はさせんといっているだろうが・・」
ルッチは人差し指を立てるとシャチに向かう

シャチ「!!」
シャチは驚いて動けない
その時だ、ローが出たのは
プルル・・ガチャ「どうした・・」
と同時に・・

「・・カハァッ!!・・」
クミの胸にはルッチの指が刺さっている

シャチ「!!クミ!!」
ドサッ・・
クミが倒れる

「・・ハァ・・ハァ・・・」

シャチ「・・・くそ・・」
シャチはクミに近寄る
電伝虫越しにローは叫んでいる

ロー「おい!!シャチ!!クミがどうした!!返事しろ!!」
シャチは気づいていない

ルッチ「・・・」
ルッチの横にカクが降りる

カ「・・もし、死んでしまったらどうするんじゃ・・」

ルッチ「・・急所は外した」

カ「何じゃ・・クミがコイツを守ると分かってて、狙ったんか」

ルッチ「・・お前が遅いからだ」
そして、ルッチはシャチにも同じ技を出した

ルッチ「・・指銃」
ドス・・・

シャチ「!!・・・ぐはァ・・」
ドサ・・
シャチも倒れる
そして、電伝虫を拾うと

ルッチ「・・・よう、外科医」

ロー「!!この声は・・・・」

ルッチ「・・いいのか?おれの目の前にお前の恋人と仲間が倒れてるぞ?・・」

ロー「!!クミを・・どうする気だ」

ルッチ「・・ケアケアの実は政府や海軍が欲しがってる能力だからな・・・連行だ」

ロー「・・させねェよ・・」

ルッチ「・・今から来て間にあうか?」

ロー「・・間に合わせてみせる・・」
ガチャ・・
ローは電話を切ると急いで岬に向かう

ルッチ「・・・カク、行くぞ」

カ「・・はいはい・・」
カクはクミを担ぐとルッチと共に何処かに消えた

そして、15分後・・
ダダダダッ!!!!
ロー達到着

ロー「・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・シャチ!!」
ローはシャチを見つける、他のクルー達もシャチを囲んだ
ローはシャチを起こす

ロー「・・何だこの傷は・・」

ペン「・・まるで、棒で刺されたような・・」

ロー「・おい、シャチ・・!!」

シャチ「・・う・・うぅ・・船・・ちょ・・・・」

ロー「!!・・クミは何処だ」

シャチ「!!・・・そうだ・・・船長・・急いでクミを・・・次の・・海列車に乗ると思うんで・・・」

ロー「ああ・・・絶対に取り返してみせるさ・・・・全員船に乗れ!!」

「「「おう!!!」」」
シャチの意識は此処で途絶えた



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