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パパスの物語
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ゆかの実家に向かう途中は思い出でいっぱいだった。
よく二人で歩いていた道。
公園も変わらずにある。公園には所々咲きそうな桜。
咲く前になくなってしまう思うと妙に寂しい気分になる。

( 最後なんてならなければもうここに来るなんて考えられなかったな。)
(たしか公園を左に曲がるとあるはずなんだが。
あった…)

立派な作りの門はゆかがいい家の育ちを表す。
表札には[武藤]の文字。
俺は恐る恐るインターホンを押した。

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あきゅろす。
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