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狼少年とうさぎ
キラキラの犬と羊の皮を被った兎



転校生が来る、とクラス中騒ぎになって、やって来た獄寺君を見て一層大きな騒ぎになった。
天然の銀髪も、緑色のような灰色のような目も、とにかくかっこよかったから当然と言えば当然だろう。

すぐに人気者になった獄寺君とダメツナが友達になることはなかった。



[キラキラ羊の皮を被った]



ホントに知り合ったのは中学に上がってから。

俺は屋上で昼寝して(つまりサボって居て)、起きた時には放課後になってしばらく経っていたらしく、眼下の校舎に人影は無い。

寝起きのフワフワした感じが心地良くて、寝ぼけた頭は現実と夢の境界もあやふやで。

何だか歌いたくなって、見渡す限り人影は無かったし、その頃流行った歌を歌っていた。


結構な声量で。


こんなに声を出すのは知り合いが営むクラブに行って以来、二週間ぶりだ。

二週間前を思い出して、さらに声量は増す。


だから屋上に続く階段を上る足音も、それがある時点から一気に速くなったことにも気付かなかった。




―バァン!!


「〜っ!?」


びくりと震え歌が止む。


座っていた給水塔の上からそろそろと覗けば、


キラキラの銀と、


深い

鮮やかな

みどり










Dog of starlike with the rabbit that was covered of sheep's skin


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