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狼少年とうさぎ
狼少年とうさぎ


初めて会ったのは小学生の時。

場所はたまに遊びに行っていた近所の公園。


髪が青くて目が青くて、肌が真っ白で。


"ろくどうむくろ"は、とにかく綺麗な子供だった。



[狼少年うさぎ]



外国(その後聞いたらイタリアだった)から来た骸は、その容姿も雰囲気も、子供心に何か神聖視させる様な少年で、いつも一人、木陰のベンチで本を読んでいた。

本を読むなら外に来る必要は無いと思ったが、彼はどうやら友人である千種さんと犬さんに(と言うか主に犬さんに)付き添って来ている様だった。



その当時から鈍くてだめだめだった俺は近所の子供達の仲間には入れてもらえず、何がどうなったのか、何故か骸達に遊んでもらっていた。

骸曰く、「僕が可哀相な君を拾ってあげたんです」ということらしい。
俺は落とし物か何かか!!



まぁともかく、俺と骸は友達になった。(しかし心配になって骸に確認したら、凄く微妙な嫌そうな顔をした後、「君なんか所詮僕の下僕ですっ!!」と言われた。)


学区が違ったから学校は違ったけれど、放課後になると骸が校門まで来てくれて、そのまま遊びに行ったりもした。

背が伸びて、顔つきが大人びて。

年々かっこよくなっていく骸に女の子達が声を掛けてることも多かったけど、それを断って俺を呼んでくれる骸が密かに自慢だった。









Story of rabbit that falls in love with flower
It is a story of the wolf that falls in love with the rabbit.



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