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空想室 夢神楽 かたん、かたん とん、とてとん くるり、おちた おちた おちた ぴたん、ぴたん たん、たてたん ぽたり、たたく たたく たたく ゆらゆら、ゆらゆら 波紋は広がる 爪先までのばして そっと降り立つ 幻覚のイノチ蕾の上桜色の泉 振り袖の奥 潜んでる刄 鼠色の空 瞬きする日差し 青い眼の人形(ドール) しずく頬伝い 振り返る間に 砂となり消えた ひらり、ひらり しゃん、しゃらら ふわり、おどる おどる おどる さらさら、さらさら 夢は擦れて 翼のように触れる そっと飛び立つ 虚像のイノチ果実の下山吹色の髪 ハジマリの鼓動(おと) 歌いだす光 鈍い痛みの奥 揺らぎ始める灯 青い眼の機械(ドール) 音は虚数に呑まれ 手が触れた途端 ０となり消えた 流れる旋律 滑らかに 清らかな偽物 真実(ほんと)を映す鏡 アルナシでいうなら きっと在るけど無いもの 舞い踊る声が いつしか闇を纏い すべてを飲み込んでも なおとまらぬ歌は 青い狐火が如く 振り袖の奥 濡れ光る刄 鼠色の空 眠りだした日差し 青い眼の人形(ドール) しずくは乾き 振り返る間に 夢と成り果てる 前次  |