蛇足
生徒会長のお仕事
生徒会の仕事を舐めていた訳ではなかった。
生徒会長という役所を軽んじていた訳でもなかった。
ただ、予想外だったのだ。
中学校の生徒会が……あんなにも責任が重いなんて。
集団というのがあんなにも
やっかいだなんて。
『おい三木、応援団の団服の発注今日までだが、発注してくれたかー?』
『え!?いや…して、ないけど…』
『ちょっ……お前、それ発注が遅れて本番に間に合わなくなったらどーすんだよ早くやれよ!?』
『……わかった』
応援団が自分達で立案、発注するって言ってたよな?!
『会長ー、美術部の予算、これじゃあ全然足りないんですけど!パネル書けません!』
『それについては総会で話し合ったよね?だから予算内でのやりくりを……』
そう言う意見は総会中に言ってよ……
『会長会長!私ちょっといい案浮かんだんです!この際体育祭と文化祭を足して2で割ったような大会にしません?』
『そういうのは総会までに企画書だしてもらわないと…』
思いつきで軸をブラつかせんな!
『会長!』
『三木!』
『はいはい!ちょっと待って!』
あぁ、もう本当に
集団ってのは面倒だ。
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