夢or現 (4) ------- ----------- --------------- 「っ!?」 眩しい光が和真を襲う。 先程までの薄暗いどこかの部屋とはまるで違う、ここは。 「うあああああ!??」 和真は思わず叫び声を上げ、自らの腕にある腕時計に目をやった。 寝過ごした。 そう、和真は思わず思った。 しかし。 「あ、れ?」 和真の時計は先程このトイレに来た時間から、殆ど変っていなかった。 寝過ごしたと思ったが、まだ此処に来て目を閉じて1分も経過していないようだった。 そこまで考えて和真ははたと考える。 何か、とてもエロい夢を見ていたような気がする。 たった1分もの間に自分は一体なにを。 「っ!?」 そこまで考えて、和真は下半身に妙な違和感を覚えた。 ぐちゅり。 下着の中で妙に不快な音と感触を覚えた。 恐る恐る和真が下着の中に手を入れると、そこには湿った下着と、既に欲望の吐き出された萎えた自身。 「……は、はははは」 勃起するわけでなく、和真のソコは既に射精していた。 この1分も立たぬ間に。 もし、和真がこの1分の間眠っていたとすれば、それはまさに 「夢精してやがる……まじで?」 和真はただただ自分の体の不可解さに恐れおののくと、誰も居ないトイレの個室でしみじみと呟いた。 「あぁ、彼女、欲しい」 [*前へ][次へ#] [戻る] |