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心苦しくも私もゆとり世代でございます。
・・・・・



大宰府互譲はニヤニヤしていた。
それはもう、ニヤニヤしていた。
少しばかり酔っているのもある、しかし、そのニヤニヤの理由は別にあった。
それは……

「(連絡先、やっと、やっと交換できた……!)」

あのカオス空間が落ち着いた後、大宰府はやっと春日と連絡先を交換する事が出来たのだ。
それも一重に大宰府がビールをぶっこぼしてやった宮野のお陰なのだが。

『おし、春日。今後何かあったら俺より先に大宰府を頼れ。コイツはこんなんだが、仕事に関しちゃマジもんだからな。大宰府、お前は部下が二人出来たと思って今後対応しろ』

言い方は気に食わないし、何故お前にそんな事決められないといけないのかとも思うが、結果オーライだ。
これで去年やり遂げられなかった事を新年早々やり遂げる事が出来た。
それに、何やら部下の甘木も宮野の懐いたようで連絡先を必死に交換していたし、しかも辞める話はどっかに吹っ飛んでいた。

「あぁ、今年はなんか良い事ありそうだなぁ」

近々、絶対に飲みに誘おう。
大宰府は冗談として出て来た上司部下設定の何プレイだと言わんばかりの飲みを、本格的に実行に移すべく頭の中で計画を立てながら岐路についた。



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