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番外編「」
おまけの新谷君
おまけの新谷君。
※会話文のみ

【登場人物】
・新谷 楽
・後輩たち
・元担任(上白垣先生)
・中学時代の教師たち





新「すみませぇぇぇん!遅刻しましたぁぁぁ!!」

バタン

後「………先輩?」

後「新谷先輩!」

担「新谷……!?お前ここで何やってんだ!」

新「先生ー!!俺の下駄箱だれか知らねぇ奴の靴入ってたんだけど!?つか、え……!?何でお前らが3年の教室にいんだよ!?」

後「先輩こそ……、何で此処に!?」

後「龍城高校に行くんじゃなかったんですか!?」

新「…………あ゛!!!」

担「……お前、まさか……」

後「……先輩」

新「うおおおおお!!先生どうしよ!?俺、寝坊して間違ってこっち来ちゃった!?どうしよう!高校に遅刻する!」

担「おおおい!落ち着け!ちょっと落ち着け!先生が高校に連絡してやるから、とりあえず落ち着け!」

新「どうしよ!なぁ、どうしよ!俺バカじゃね!?なぁ!どうしよう!!」

後「先輩落ち着いて!」

後「新谷先輩!その制服も中学のですよね!?」

新「んぎゃあ!!先生どうしよう!!?」

担「落ち着け!ちょっと新谷は一緒に職員室来い!おい、お前ら!HRナシ!1限目は全校集会だから出席番号順に並んで体育館入ってろ!」

新「いやああああ!!先生!先生ー!!」

担「だから、落ち着け!来い!新谷!」

後「新谷先輩!頑張って下さい!」

後「先輩!明日も来てくださいよ!」

後「先輩!最高っす!」

新「うあああん!お前らもうちょっと心配しろよおおお!!」



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新谷が居なくなった教室


「先輩……ヤッパすげぇや」

「ありえねぇだろ!高校の入学式に中学に来るってさ!」

「でも先輩ならアリだよ」

「うん、新谷先輩ならアリだ。つーか、本当に明日も学校来てくんねーかなぁ」

「あーぁ、今年は先輩居ないんだよな」

「俺、絶対新谷先輩と同じ高校受けるんだー!俺」

「あ!俺も俺も!」

「……去年……マジで楽しかったよなぁ」

「先輩、もう居ないんだよなぁ」

「「「「……………」」」」


「あーぁ。とりあえず体育館行くかー」

「そーだな」



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新谷が去った後の職員室




「新谷、高校に入ってもやってくれましたねぇ」

「前代未聞ですよ、まったく」

「龍城高校の先生方も、今年から大変ですねぇ」

「高校入試の時も大騒ぎでしたしねぇ」

「間違って別の高校に行って大騒ぎ」

「上白垣先生、本当に大変そうでしたよ」

「卒業式に、あんなに泣きながら送り出したにも関わらず、入学式にこっちに来るなんて」

「でも困った時は真っ先に先生のところに助けを求めに行くところは、本当に担任冥利につきる奴ですよ」

「面白い奴でしたね」

「ある種、うちの学校に伝説ばっかり残していきましたからね」

「まぁ、なにはともあれ、寂しくはなりますね」

「気も楽ですけどね」

「「「「………………」」」」

「まぁ、今年も1年がんばりましょうか?」

「そうですね」


---------
車内



「おら!もうすぐで着くぞ!新谷!降りる準備しとけよ!」

「先生!先生!マジでありがとう!!」

「ほんとに感謝しろよ?俺の今の生徒ほったらかして来てまでお前を送ってやったんだからなぁ?」

「なんだよー!先生はずっと俺の先生だろー!?高校行っても上白垣先生は俺の先生だ!」

「………まったく。いつまでお前のドジの尻拭いを先生はしなきゃならないんだっつーの!」

「いやだ!先生が嫌がっても俺はたまに学校に遊びに行ってやる!」

「そんな事言いながら、お前はすーぐ高校に馴染んで先生の事なんか忘れるよ」

「忘れるかよー!先生が担任で俺マジよかったよ!」

「…………ほら!学校ついたぞ!急げ!」

「うお!ついた!俺の新しい学校!」

「ちゃんと先生に謝っとけよ?」

「うん!ありがと!先生、俺行く!」

「おう」

「じゃーなぁ!先生!!」

「…………新谷!」

「んあ!?」

「……頑張れよ!」

「おう!俺、高校でも頑張る!」




こうして、新谷 楽の高校初日は幕を上げたのであった。

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あきゅろす。
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