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Mystery
17歳の頃
スナックで住み込みで働いていた私は、店からチャリで20分ぐらいのアパートに引っ越しました。
部屋は4畳半と3畳。簡単な流しがあり、トイレは共同。風呂なし。家賃1万5000円
初めての一人暮らしは快適でした。

ある日の夜中、仕事が終わって帰って来ると、アパートの外に男の人が三人立っていて、空を見上げていました。
男の人はアパートの住人で、大学生ぽい人でした。
「何かありました?」
と尋ねると空を指差して言いました。
「UFOやで
「はぁ
私も指差す方を見てみると、白い光がスーッと移動してます。
明るい星よりまだ大きな光で、飛行機かもって思いながらジッと見てるとその光は急に角度を変えまたスーッと移動したんです
それを何回も繰り返して…まさにジグザグ走行です。
凄いの見れた
て感じでした

またある日は、アパート前に止めていたチャリがパンクさせられていて、その日は仕方なく歩いて出勤し、歩いて帰ってきました。
アパートに帰るには小さな商店街を通ってくるのですが、その日も商店街をテクテクと歩いていたら…

商店街を抜け、右へ曲がるとアパートなのですが、その曲がり角にポストがあって、そこに老婆がしゃがんでました
夜中の3時頃ですよ?
老婆は何かボソボソと呟いて地面の雑草をむしってました。
私は背中がゾクゾクして、早くその場を離れたかったのですが、何を思ったのか老婆に声かけてしまったんです
怖いけど、それが幽霊でないことを確かめておきたかったからです。
「大丈夫ですか?」

老婆は寝巻き姿で、わりかしポッチャリした感じの人でした。
私の問いかけには応えず、ブツブツと言いながら草をむしってました。
(アカン…帰ろ)
と老婆から目を離して前を見ると…
老婆の後ろにある家の玄関の扉が少し開いてました。

あれが幽霊でなく、ボケた老人と今でも信じてます


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