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Mystery
ママの夢(続編)
夢を見た次の日、姉と連絡を取っていたので二人で実家に行きました。

供養も無事終わりました。

供養には義父と姉と私の三人だけでした。
田舎の義理祖母や親戚など誰一人来てません。


さて、事故が起きて、しばらくしてから、私達姉妹は、勤めていたスナックの客でもあり、ママの知り合いでもあったK弁護士の事務所に行ってました。

母は交通事故であり、相手はダンプだったので、相手の保険から保険金が出ることになってたのです。
ダンプの運転手は任意保険には入っていなくて、強制保険から最高額の2500万円が出るとのことでした。
「ママの命は2500万か…」
とやりきれない気持ちでした。

初めは保険金なんてもらうつもりなかったんです。遺産とかも詳しくなかったし、一人で生活していけてましたから。

姉から話しを持ちかけてきたのです。

保険金の内、半分の1250万は義父に、残りの半分づつの625万は私と姉が貰えるはずだと。

葬儀の時の私達の扱い方にムカついていた私は、保険金の全額をアイツ(義父)には渡さない
と思い、かと言って法律なんて全くわからないし、保険金の受け取り方も知らない若い女二人ではアイツに言いくるめられるのがオチです。
…で、K弁護士に依頼したのです。

K弁護士はちゃんと手続きをしてくれて、保険金は保険会社から直接私達の元に届けられることになりました。


百箇日の供養の後、姉が義父にその事実を伝えると、義父は姉に一発ビンタ喰らわせてました。

さて、後日私の手には弁護士料を差し引いた600万の大金が入りました。

お金は人を変えてしまいますね

文化住宅からワンルームマンションに引っ越し、付き合ってた男の頼みで雀荘を開きたいからと開店資金を出し、車の免許を取りに行き、車も新車を買いました
保険金なんて、あっと言う間になくなりました

しばらくして、夢を見たのですが…
子供時の実家の自分のベッドに黒ネコがいて、黒ネコがしゃべったのです。 しかも、すごく怒ってるようで…

あの黒ネコは母じゃないかと思ってます。
母が保険金を無駄に使ったことに怒って出てきたんだと思います。


義父は…保険金を女遊びにつぎ込んだあと、一間のボロアパートに移り住み土木作業員をしていたまでは知ってますが、今はもう連絡もしてません。



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あきゅろす。
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