※ズルい女
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私からメールや電話をするのはなんかシャクだから、私の番号を須藤くんに教えるように花田に頼んだ。
余計なプライド。バカみたい。
その日の夜、須藤くんから電話がきた。
「ミキさんですか？」
あれ？須藤くんてこんな声だったっけ？
「うん」
「なんか‥ありがとうございました」
「いいえ。こちらこそ」
「イキナリなんすけど、今度の金曜日暇ですか？」
「暇です」
本当イキナリだね。
世間話とかないのかしら？
「メシ食いに行きませんか？」
「いいよ」
あっという間にご飯食べ行く約束しちゃった。
同じ会社だけど、須藤くんは現場だし交代勤務だから、全くといっていいほど会社で見ない。
同期だけど年下の、最近マトモに顔も見ていない須藤くんとのデートがちょっと楽しみだった。
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