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捧げ物


藍楸瑛と李絳攸が彩雲国国王・紫劉輝に花菖蒲にかけて忠誠を誓ってから
暫くのこと―――


この日楸瑛と絳攸はある一軒の屋敷に引越して来ていた。楸瑛は藍家から勘当されたため住むところがなく、絳攸は劉輝に忠誠を誓った以上は黎深の傍にはいれない、ということで2人一緒に住むことになったのである。

「おい楸瑛、これどこにおく?」

「そうだね…それは――」

というふうな具合でちゃくちゃくと―――はいかない。(会話を聞くだけだったらちゃくちゃくいってそう)なんせ2人だけで引越し作業をしているのだ(人件費節約の為。今の2人は以前より貧乏)。そんな簡単には物事は進まない。まだごちゃごちゃだ。

「くーっ!疲れた〜」

「そうだね、流石に疲れてきたね」

文官の絳攸は中々力仕事をしないので直ぐに疲れてきてしまった。ちなみに武官の楸瑛はまだ体力に余裕はある。

「この分だと今日中に終わりそうもないな…」

少し休憩した絳攸は溜め息をつくと作業を再開した。

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あきゅろす。
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