ピンポーン――

ん?誰か来たのか?

長曾我部はいつも、あの音がすると、扉を開けていた。

我も開けにいった方がよいのかもしれないが、長曾我部がいないのに勝手に開けても良いのだろうか…

ピンポピンピンポピンピンピンポーン――

『Hey!元親居るんだろ?』

今、元親と言っておったな。

ということは、長曾我部の知り合いか?

『ちかー?電気ついてっから、
居るのは分かってんだぜ?』

やはり、知り合いのようだ。

鍵を開け、
ゆっくりとドアノブを回す。

『久しぶりだなー!元ち…
ってアンタ誰だ?』

ドアを開けた先に居たのは、
長曾我部と逆の方に眼帯をつけている、背の高い男。

『Hum…こりゃまた随分と…
元親の奴、俺に黙ってこんな』

我を見て、何やらブツブツ言っている。

何なのだ、こやつ?

我の視線に気づいたのか、その男は話し始めた。

『Sorry。
俺は元親のダチの伊達政宗だ。
元親居るか?』

そおりい?

「長曾我部は今スーパーにいっておるが」

『そうか。帰ってくるまで、邪魔していいか?』

「あぁ」

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