そんなこんなで
始まった俺の新生活…

俺は重大なことに気付いた。

そういえば、
毛利裸のまんまだ!!

『毛利ってさ、服着ねぇの?』

「あぁ。山奥では人間の姿になることはめったにないゆえ、衣服は必要ないのだ」

さも当然のように言う毛利に、
俺は軽くめまいをおぼえた。

そっかぁ…

でもこれから一緒に住むなら、
服着てた方がいいよな。

毛利だけ裸っていうのは
何だか気まずい気がする。

『っつーわけで、今日のところはとりあえず俺の服着てくれ』

俺はたんすをあさり、毛利に服を渡した。

『俺の服だから、でけぇかもしれねぇが、しばらく我慢してくれな』

「話の経緯がまったく分からぬのだが…」

毛利は渡された服を困ったように見ている。

そういや、言ってなかったな。

『これから一緒に住むってぇのに、毛利だけなんも着てないのはおかしいだろ?』

「…それもそうだな。
ところでこれはどうやって着ればよいのだ?」

そっからかよ!!

『まず、これはシャツっていって…』

ひと通り説明を終えた俺は、
疲れ切っていた。

親って大変なんだろうな。

「これでよいのか?」

着替え終わった毛利を見れば…

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あきゅろす。
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