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小説
パーティーにむけてー
「どこで練習するんだ?」

今俺たちは、
学校内を歩いております。




桐斗が呆れ声で答える。


「はぁー。
お前その話すら聞いてなかったのかよ。」


……………
「テヘッ☆」

「可愛くないから」

ちょっと酷くない?!
桐斗が毒舌なんだけど!!

まぁ桐斗がやったほうが可愛いけどさ!



一人脳内会話をしていると、


「ホールだよ!」

桐斗が答えてくれた。





ホールか………。








「ってどこ?」



「行けばわかる!」


「わかりました!」「でもさー、誰と踊るの?」

俺は疑問に思っていたことを聞いてみた。



「ああー。女子校と合同練習だと思うよ。」




なんだよ!
練習もかよ!

俺にとってなんの利益もないパーティーじゃないか!



萌えがないなんて……。





「見て!あの方かっこいいわ!」

「そうね!あちらの方も!」



あぁー。うちの学校のチワワとは
また違う声が………。

でも別に可愛いとか思わないけど。

やっぱり俺おかしいよな……。






「お前、今のうちに
パートナー決めとけよ!」

じゃーな!と言って桐斗は人ごみの中に行った。

「えぇ!
いっちゃうの!」





酷いなー!

俺、平凡だから相手なんて……。



あっ!
うちの先輩だと思われる人が
うちのクラスの奴に教えてる!

萌えー!!「ねぇ。」

一人の女性が話しかけてきた。


美人の部類に入るだろうその容姿は、

ストレートの美しい黒髪、
切れ長の目、小さな鼻、
厚くも薄くもないちょうどいい唇、

足が長く、
スタイルがいい。




「なっ何?」


「貴方、腐男子でしょ」




……………

「え!なっなんで?」



「女性を見てもニコリともしなかった。
むしろガッカリしたように見えたの。」

「あちらの方たちを見て、
一瞬笑顔になってたもの。」



ば、ばれてた……。



「大丈夫よ、内緒にしてあげる。
私も腐女子なの。」


「えっ!そうなの!!」

俺は少し大きな声になってしまった。



「私、腐女子だから男同士は見たいけど、
男自体には興味ないから。」



わかるよ!その気持ち!




「だからパートナーにならない?」


その子は問いかけてきた。

「そのほうが、気が楽でしょう?」



俺は快く引き受けた。



「そうだな!
よろしく!
えぇーと……」



「海藤クレナよ。
貴方の名前は?」



「斎藤春哉!」






皆さま!

パーティーの心配は何もないです!



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