miracle world
03


「お前等、廊下で何してんだ」


とっくに授業始まってるんですけどおおおおお、


生徒会室に連行もといリンチされた俺と千尋は授業をサボらされて説教を受けていた。

チクショー!次の授業は英語だったのに!!ホスト教師VS千尋だったのに!!バカっ!生徒会長と副会長のバカアアア!!



「だからっ、勝負してたんです!男とおと…じゃなくて、男と天使の真剣勝負です!グリコです!会長のバカ!いけず!イケメン!俺様!!人の恋路を邪魔する俺様は千尋とイチャイチャしてしまえ!!!俺が勝ったら千尋にチューだったんですから!」
「…よくわかんないとこあったけど、幹人俺とキスするつもりだったの?」
「うん!」

って何頷いてんだ俺!俺の密かな片思いがばれちゃったよバカ!

「……そっかあ、嬉しいな」
「え!!」

ポロリと口から出てきた言葉に予想外の反応!思わず顔が真っ赤になっちゃったじゃん!

「いいい、いいの!!!?!?!」
「いいよ」
「ほんと!?ほんとのほんとのほんと!!?」


俺のとってみれば千尋は女神だ。二次元だ。三次元だけどそれを裏切らない限りなく三次元に近い二次元なんだ!そんなフィギア的存在の千尋が毎日動いて喋って時には俺とグリコなんかしてくれるだけでも夢のような出来事なのに!そ、そそそそれをキスしてもいいんだなんて!!ダメもとで言ってみるだけあるな!(うっかりしてただけだけど!)グリコで勝って罰ゲームはキスだぜ☆って言って断られたって、べ、別に構わないぜっていう覚悟だってあったのに!もおおおおああああ!どうしてくれようこの可愛い可愛い俺の千尋!!


「じゃ、じゃじゃあしよ!今しよう!!」
「うん」

きゃああああああああ!千尋の必殺スマイリングフラッシュ入りましたアアアアアアアアア!!


俺は周りの一切の音を遮断して、千尋の肩に手を置き、ゆっくりと口を近づけた……




バチッ



いっひゃあああああああ!なに!?何が起きた!千尋の唇が痛い!そんなわけない!!でも今バチってなった!バチってなんか当たった!!





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あきゅろす。
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