miracle world
09
真央の機嫌がよくなったからといって状況が変わったわけではない。
相変わらず俺は手足を拘束されて、分身を縛られてる。射精できない。逃げられない。そして魔王。
千尋はどうした千尋は…俺なんかいじめてる暇があるんだったら、千尋と遊んでればいいのにっ、俺は、俺はせっかく、昼休みからずーっとウキウキして、真央と話せるの楽しみにしてたのに!
てゆうか…そういえば何時なんだろう。
カーテンがしまりっぱなりの薄暗い部屋で時計を確認することはできない。
「真央…」
そんなことより息が苦しい。精子を出したい。
俺のその言葉をどう感じ取ったのか、真央は俺を扱いた。縛りっぱなしなのに、
絶頂を迎えても勿論いけないから、意識は何度も飛ぶのに射精はしてない。白い液は飛ばない。だけど意識は飛ぶ。繰り返されっぱなしのそれに体がついていかない。
下の穴もぐちょぐちょで、真央はそこをもう一度かき混ぜてから自分のでかいのを押し当ててきた。
「ひっ」
「大丈夫だから」
ぐぐぐっと押し進められたそこは、あんだけ慣らした甲斐あってほとんど痛みを感じなかった。
ずんっと奥まで到達すると、真央はさっきのイイトコロをひどいくらいに連続で突き上げ出した。
「んっ!!んんんっ、あっあっ…ひっあぁっ!んっ!!」
膨張してパンパンに膨れた真央を、俺の穴は容赦なく締め付けた。
「きっつ…っ」
「ひゃああ!らっぁあっ」
「幹人っ、力抜け」
「らっ、がくが、するぅっ…あっんんん!あ、たまっヘンっ…ひゃ」
痛い、痛い、でも、きもちい
真逆の感覚に揺さぶられて、何度も頭がスパークする。
ガシガシ揺れて、もう何も考えられない。
「幹人…」
耳元にまた囁かれて、何も考えられない頭は感じながら真央の声だけに集中する。
「…俺だけ、見ろよ」
「ああっ…あっは、やぁ、あぁ!!」
ビクビクしながら、声なのか涎なのか分からないそれを口から出すと、真央の精液が俺の中に注ぎ込まれた。
中出し…また中出し…ちくしょぉ……俺の体を気遣ってくれるような人はいないのか…。
冷静なのかなんなのかわからないもう一人の自分がそんなことを考えながらも、俺は中に出されたそれで更に喘いだ。
溜まってたのか中々長くて、その間俺はずっとヒイヒイ言いっぱなしだった。
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