miracle world
02
「座れ」
ビクビクと肩を震わせながら、そりゃあもう捨てられた子犬のように震えまくっている俺がたどり着いたのは副会長さまの、部屋!!うへええええ!!なにここどんな豪邸!?てかなんで俺今ココに居るんですか、おかしいですよねわかります!ほんとだったら俺は今自分の部屋に戻って千尋の残り香を嗅ぎながらおいしいパフェを貪ってるべきですよね!?なんならおかわりの勢いでウキウキしながら休日満喫してたのに!おかわりパフェは昨日録画しといた“優しいキスと甘い罠”見ながら頂こうと思ってたのにいいいいい!(BLです)
「…あの、ぱ、ふぇ…」
「食やええやろ」
「え?え?」
「食ってから話すさかい」
「…(んな見られてたら食えねえよ!)」
「ん?食わしてほしいん?」
「いえ食べます!食べますはい!!!」
バクバックッ…モグッ…グフッけほ、
「ゲ、ほ、う、うまいっす!」
「何。俺の前じゃ落ち着いて食えんて?」
「そそそそんな〜あはははは!いやうまい!うん!おかわり買いに言ってこよっかなーあはっはははは」
「まだ食い終わってないやん。あー…ホンマムカつくわあああああ!!それ置け!」
「はいいいいいいいい!」
ごらいしんんんん!!やっぱりコノ人怒ってたああああ!何だ!何なんだ!俺何もしてねえ!
「亜夢斗」
「へ…?」
亜夢斗…?
「あ!アトムせんせー!?」
説明しよう。亜夢斗基いアトム先生とは前回風邪を引いた俺にまさかの教師×保健医というBLエロマンスを提供してくださったエロエロ保健医だ。中村さん休業により急遽臨時保健医になったエロアトム先生。何回か遊びに行ったり、まあ主には覗きに行ったりするわけだけど、そのたびに可愛い、可愛いいいいいい(そりゃあ千尋には劣るけどね!)生徒たちとめくるめくディープラビングインザファンタジーを展開している。ほんと、有難いエロ神さまだよ…。千尋はなんだかんだまだヤられない雰囲気だからね、いや、むしろなんか最近千尋時々ブラックになるから…いや、腹黒受け嫌いなわけじゃないけど、いや、千尋がブラックなんてありえない!!俺の幻覚に違いない!でもこの前は確かにちょっぴり……
「…なあ、カスの分際でシカト?えーかげんシバくで〜?」
「GYAAAAAAAAAAAA!ストップ!ストップ温暖化!イジメカッコワルイ!アイドンノーイエス!!」
舌打ちをして俺に笑いかける副会長…。めっちゃ怖い…副会長の笑顔は恐怖。
「亜夢斗が、お前とヤったとか言ってん」
「…?やった…やった」
ん?なんのことだ……あ!!ああ!あれか!!そうそう、やったよこの前!!あれは白熱した!
「やりましたよおおおおおおおおお!!やばかった!あれはやばかった!!俺、アトムせんせーがあんなにうまいとかマジしんなくてマジ失神寸前だったっつうか!ほんとそんけーっていうか!あー思い出したらまたやりたくなってきました!!いやあ、あれほどソーカイッで気持ちい気分になったのははじめてデシタヨッ…!」
「…」
「なんつーかこう、すげーいいタイミングで打ち込んでくるっていうか、あんなにグレートだらけなのマジで初めてで、俺ほんと興奮してやばかったんすよー!!なんだー副会長、何をそんなに怒ってるのかと思ったらそん、な…!?!」
なんでもっと怒ってんのおおおおおおおおおお!?え、え、えええええ!?
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