[携帯モード] [URL送信]

main
夏の日に  *土銀

ここは真撰組の土方の仕事部屋。

「ひーじかーたくぅーん」

銀時はいつもは出さないような声を出して
名前を呼ぶ。

「トシくーん、ぉーい」
「………」
「ねぇー、…僕暑い中、
スクーターで来たんですけどぉ…。」
「………。」

…別に俺は来いなんて言ってない…!

「ねーえー…。なんて言えば反応すんのー?」
「………」

俺は書類に汗が垂れないように
必死でぬぐう。

「真撰組はクーラー付いてるのかと思ったのに…」

畳の上で寝転がり、ぶつぶつとつぶやく。

「あぁ〜俺の所はクーラー止められちゃったしなぁ…」

カリカリカリ…。
この仕事、今日中に終わるか…!?

「アイス食べたいなあ…いや、パフェかなぁ…?」

銀時は窓から見える雲を見ながら、何か連想してるようだ。

「あああ…!!待ってくれー…。
チョコケーキィ…!!」

ぐぅぅ…と銀時の腹が鳴る。

「土方くーん、なんか食いもんくれー」

窓から離れて俺の机に近づいてくる。

「なんかちょうだいよー…。」

イライライライラ…。
俺のイライラと汗と腕の動きの速さは
さっきの3倍ぐらいだと思う。

「………」

「ねええ!!ちょっと土方くん!?
聞いてますかァァァ!!?」

机をバンッと叩いてずぅっと顔を近づけて来た。

「一人で喋っててもつまんんッ-------!?」

銀時に顔を近づけて、キスをした。

急だったから、相当ビックリしたらしい。

息ができなかったのか、すぐに離れてしまった。

「はぁッ、はあっ…」

「…これで静かにできるよな?」

「…………っ」

真っ赤になった顔を隠すように銀時は
俺の背中の方へ来て、横になり、静かになった。





それから、何時間か経って。

「すぅ…すぅ…」

静かに寝息をたてる銀時。
相変わらず仕事は終わらない。

「ちッ…寝てやがる…。」

あれだけ人を騒がせておいて…。

寝顔を見るのは初めてで、顔を見たかったけれど
上手い具合に前髪が隠してしまっていて
良く見えない。

「…?」

銀時にずぅっと顔寄せて、覗き込む。

「どんな顔してッ-----!?」

銀時の顔が急に近づいてきて

唇を塞がれる。

「んんッ!?」

あいつの体温が流れてくる気がした。
それは、すっごくあつかった。

息苦しくなり、
まだあいつの体温を感じていたかったけれど
唇を離した。

「な…ッ、…はァっ…てめぇ…
起きてやがったのか…っ!」

「いやっ…?はぁッ…、大方寝てたぜ…っ、
だけどよぉ、なんとなく眼を開けたら
大好きな奴がこっち覗きこんでんだ。」

銀時はふぅ、と息を整えて続けた。

「あんまりにも無防備すぎたから
さっきのお返しにキスしてやっただけだ!」

ふんっ、と言ってそっぽ向いてしまった。
…あれ、こんなにツンツンしてたっけ?

多少の疑問はあったが、俺はふっと笑って
仕事を続けた。

「…なぁ銀時、」

「な、なんだよ」

「この仕事終わんなかったら、銀時のせいな?」

「はぁッッ!!?」

にこにこして言ってみた。
そうしたら、あまりにビックリしてて
こっちがひいた。

「な、んだそりゃ!?俺関係ないだろっ!?」

「あるさ!そりゃ、俺の仕事の邪魔したんだ。」

「ん…!!」

「うるさかったり、キスしたり…。」

「そんな事…。知るか!!
土方ニコチン野郎めが!!」

「銀時、」

「あぁ!?」

「俺に、もう一回キス



してくれたらチャラにする。」

「!!!?」

急に銀時の顔が真っ赤になる、

「なな…なに言ってんだてめー
とうとう頭までおかしくなっちまったか?」

口調はいつもと同じだが
顔が動揺してる。

「おかしくなってねえよ。
ホラ、キスでチャラだぞ?」

土方はクスクスと笑いを止めない。

「んん〜!!!」

銀時は一本取られたという顔をしている。

「このマヨラー、ニコチン、仏頂面!!!!」











右頬に、



やわらかくて



あついぐらいの温もりが、

触れ、すぐに離れていった。









「ごくろうさん、仕事もはかどりそうだー。」

「ふん、沖田君にバズーカでも打たれちまえ!」







こいつの頭から湯気がでそうだ。










-------------------------------------------------



初めてのちゅーシーン!
思ったより長くなってしまった;;
ダラダラと…。
ていうか私、無駄に
「、」多いですよね…!


あと一作でサーチさんに加入できる…!!(感動)


良かったら拍手お願いします^^




[*前へ]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!