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-past-
小学校高学年
クラス変えが在った。


・4年生
最高の先生と巡り逢う。
クラス全体が良い感じにv
生徒も親もその先生をしたってた。

・5年生
担任が変わる。
クラスの中でいじめが起こり、担任いびりにまで発展する。
授業をまともに受ける生徒が居なくなる。

学級崩壊。

この頃黒猫娘の家庭内での両親の喧嘩が目立ってきた。が、まだ原因は知らず。

・6年生
相変わらず担任はそのまま。いじめもいびりも学級崩壊も更にエスカレート。

家庭内、両親の喧嘩が酷くなる。
もともと父は毎日お酒を飲んでから帰って来て居たが帰る時間が夜中になり、1度母と寝た後に怒鳴り声で起こされるという日々が続く。
昼夜逆転し、学校に行かなくなる。

喧嘩って言っても父が一方的に怒鳴って、母は泣く。
そんな感じだった。

何故かいつも母をかばって居た。
父が母に怒鳴るのを泣いてでも喚いてでも止めさせたかった。
でも出来ない。
そんな自分が嫌だった。

過食に走った。
髪の毛を抜いた。
血が滲むまで爪を噛んで、ただひたすら引籠った。


父は怒鳴り、母は金切り声をあげ、私は感情を失って行く…。

その年の正月、この状況の原因は母の借金だと知った。

怒鳴る父の声が悲しそうだった。
怒鳴った後の父を見るのが嫌だった。

背中が、、小さい。寂しいよ。悲しいよ。ごめんなさい。

何も出来なくてごめんなさい…。


母が夜中抜け出して帰って来ない日が何日か続いたりもした。

嫌だ。居なくならないで…。

携帯に掛けても聞こえるのは機械的な冷たい声。

嫌…。

嫌だ…。


何回もかけた。

その度聞こえるその音が、胸を締め付け、私に涙を流させた。


まただ…。



母が居なくなる事は何度も在った。
その度に抱く疑問の答えは、最近分かった。



明日は卒業式なんだから、今日は止めて、、

母の言葉はまだ覚えて居る。

その後の父は、いつもと変わらなかった。
酔えるだけ酔って、怒鳴り散らした。

明日は卒業式。


いつも…
酔って怒鳴って居るのがいつも。

酔って母を罵るのがいつも。

酔って母と私を泣かせるのがいつも。


でも父だって、泣いて居た…



ごめんなさい…


お金とお酒が何よりも嫌いだった。

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