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非日常が日常です(完結)
8*



木下を壁に寄り掛からせて唾液をたっぷり付けた指を後孔に持っていき、その周囲をゆるゆると撫でる。
少しだけそうして柔らかくさせ、一本つぷりと入れた。木下が焦点の合わない瞳のままびくっと体を揺らす。
一本だけであれば大丈夫そうで大熊は出したり入れたりを繰り返した。

そして片足を肩に掛けてから指を二本三本と増やしていく。そのたびに木下はびくっとさせ、それを見た大崎は可愛いと思ってしまった。

しばらくして指を引き抜く。ちゅぽん、という音さえも響く室内、誰もが無言で視線は全て一か所に集中している。

そのまま挿れるのかと思っていたがどうやらそうではないようで、今度は身をかがめ舌を差し込んでぺろぺろと舐め出す。
舌を出し入れして十分に解かしたところで大熊はその場に胡坐を掻いた。

すでに完勃している大熊のモノはまるで凶器だ。

大熊は木下をその上にゆっくりと座らせる。ぐっぐっと押し込むようにさせるがまだ亀頭の部分が入っただけだ。

「あんなん入るのか?」
「俺あんなでけーの初めて見た」

こそこそと話す二人は結合部を食い入るように見ている。

まだ解かしが足りないのか滑りが足りないのか中々うまいようにはいかない。すると大熊は木下の唇に噛みついた。
少し乱暴なキスに木下の息が上がる。そのせいで後ろの力が抜けてじゅぶっと一気に木下の体が大熊へと落ちていった。

その後は激しく揺さぶりどんどんと昂りを木下へ打ち込んでいく。木下は呆然と上を向いてかくかく人形のように揺らされていた。

じゅぶじゅぶと卑猥な音が響くここは普段は生徒たちが静かに過ごす図書室で、そのギャップがまたこの行為の背徳感を増している。
平田も大崎も最後は言葉もなくずっと繋がる二人を見つめていた。

「……!」

大熊が長いストロークの後にスパートをかけたかと思うと、思い切り最奥まで打ち付けて痙攣した。一定のリズムがあるところを見るとどうやら射精したようだ。

ずるり、凶器がやっと木下の中から取り出される。木下はされるがまま何も力が入っておらずぐったりしている。
そして後孔からはたらりと白濁が零れ落ちていた。

「大熊、床とか汚すなよ。木下を綺麗にしてやれ」
「はい」

行為を終えた大熊は、平田に言われた通り木下の汗や足を伝うものを丁寧に拭く。しかし白濁が次々に落ちてきて足を汚してしまうため、ついには解かした時と同じように後孔に舌を這わせて吸い上げるように綺麗にしていった。

「えっろ……」

その様子に思わず大崎が喉を鳴らす。

「男同士でも見た目が良ければ意外と見てられるな」

大崎の呟きに同意するように平田も言った。

一通り綺麗にした後二人に服を着るように伝え、木下は元いた位置に大熊は三人の向かいに立つよう指示する。
隣に立った木下はさすがに体力を使ったからかダルそうに見えなくもない。
目の前に立った大熊に平田が話し掛ける。

「大熊、木下とのセックスの感想を言え」
「はい、すげえ締まるので気持ちが良かったです」
「へえ、ケツが良いって本当なんだな」
「次もしたいと思ったか」
「はい、何度でもしたいです」
「すげ!木下名器か!」

大熊の回答にひゃひゃっと声を上げて笑う。

「んじゃさ、通常の状態に戻った時木下修也に恋愛感情持てよ」

どうせ昨日の木下のように拒否されるだろうと冗談まじりに平田が言ったが、意外にも驚愕の答えが返ってきた。

「はい」

「……!マジで!こいつ女としか付き合ったことないっつってたのに。何でだろ、でもおもしれーからいいか」
「いいかって平田ァ、修ちゃん危ないんじゃね」
「だいじょぶだいじょぶ、危なさそうだったらまた命令すっから」



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