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非日常が日常です(完結)
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修也が断ってくれたのは嬉しいが、告白されたことはやはり面白くない。
誰の物でもないのに、自分の思い通りにならないと気が済まないのはさすがに子どもみたいで。

「いいじゃん! 俺のことはさ」

「ん〜、まあいっか。断ったんならもう関係無いし。今日はどうする?」

ごまかすように大崎が笑う。

平田もそれに乗ろうとしたところで、教室のドアが開いた。

「げっ」

田村だ。

平田の田村に向けられた科白を無視して、修也へ話しかける。

「修也君、さっき廊下走ってただろ。何かあった?」
「あ、すみません! 走っちゃって……ちょっとアクシデントがあって」
「修也君は告白されてただけでーす。せんせーには関係無いのではい、さよなら」
「いや、関係あるよ」
「はあ?」

そろそろ平田が顔面崩壊しそうだ。
爽やかな出で立ちも話し方も、修也に近寄ろうとすることも全てに鳥肌が立つ。

――ぜってー、こいつと分かり合える日は来ない! 今すぐ帰れ!

「心配なことあったら、いつでも聞きに来てね」

「はい! 智彦さん!」

「智彦さんん〜!?」

笑顔で見送る修也に驚きつつ、廊下へ出た田村に平田が追いついて声をかける。



「おい! てめぇ、何しやがったんだ」

振り返る田村のドヤ顔でさらにイライラが増す。

「いやだなぁ、人聞きの悪い。あと、俺いちおう教師だからね」
「実習生だろうが。単なる学生だし、敬語使う程えらくもねぇ」
「ほんと嫌われちゃったね」
「好かれる行動してないくせに」
「まあ、ね」

「で?」

「ああ、ちょっと暇な時手伝ってもらっただけだよ」

――何を!?

しぃ、と人差し指を口もとに持っていき「内緒」のポーズをして、今度こそ田村が去っていく。
明らかに、校内で”何か”していることが分かり、明日から実習終了まで修也の傍を離れないことを誓った。

――百パー、あいつもCDコピッてんな……!

まさか本当の教師ではないにしろ、勤務中に使うと思っておらず油断してしまった。
教室に戻ると、大崎と修也が平田がしたものと同じような内容を話していた。

「ねえ修ちゃん! あいつには気を付けてよ?」
「大丈夫だよ、智彦さん優しいし。たまたま荷物運んだりしてたから仲良くなっただけで」
「(知らないだけで、それ以上のことされてるんだから!)……そ、そう」



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あきゅろす。
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