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非日常が日常です(完結)
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「可愛い奴は昔も可愛い」

「気持ち悪い」

いきなり顔面間近でそう言い放ってきた平田に、大崎は思った通りの言葉で一蹴する。

「何言ってんのほんと。やべぇキモイどっか行けよ」
「お前、修也以外に冷た過ぎじゃね?」
「修ちゃんは別格に決まってんじゃん! つーか、修ちゃん以外の男で可愛い奴なんかいねぇし」
「あーそーですか」

今日は教師陣の大多数が何処かで行われる会議か何か(うろ覚え)で部活が出来ないと伝えられ、生徒たちだけで出来る文化系の部活以外はほとんどの部活が中止となった。
万が一事故が起きたら大変だということで、特に運動部はほぼ全て中止だ。

「まー、一日無くなるくらいならラッキーってことで」

「そだね。修ちゃんまだかなー」

今は修也のトイレ待ちで、戻ってきたら三人で遊びに行こうと思っている。

未だ実習生として居座っている田村は気に食わないが、所詮実習生と生徒、その距離を埋めることは少なくとも学校内では難しいだろう。

「早く、実習期間終わんねぇかな」

「ほんと、いつ修ちゃん狙われるかって気が気じゃないし」

そこへばたばたと慌ただしい足音が向かってきた。すぐに二人がいる教室のドアが乱暴に開けられて、息を切らした修也が顔を覗かせる。
大崎が焦った様子で修也の元へ走った。

「修ちゃん! どした?」
「あ……うん。大丈夫、大丈夫だから」
「そんな顔で言われても」

修也の顔は真っ赤だった。






「こ、くはくぅ!?」

何故あんな状態で戻ってきたのか聞いてみれば、廊下でいきなり告白されたのだと修也が照れながら言った。
大崎はもちろん平田も内心「どこのどいつだ」と怒りを募らせる。

しかも、当の本人がまんざらでもなさそうな顔をしているのが、可愛さ通り越して憎々しい。

「何、それで、付き合うの」

科白が途切れ途切れになってしまうのは大崎の所為ではない。
修也は一瞬固まって、頭を掻きながら俯いて言った。

「付き合わないよ」

「いやった! いや、えーと、何で?」

全然ごまかしきれてない。

「違うクラスの女子だったから、知らない子だったし。今は友だちといる方が楽しいしな」
「だよねぇーそうだよねぇー! 俺もそう思う!」
「つか、修也嬉しそうにしてんじゃねぇよ」
「好かれるのは普通に嬉しいだろ」



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あきゅろす。
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