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非日常が日常です(完結)
5*



夕飯前に家に戻った慎也だったが変わらず悶々としていた。
何せ家には今一番気にしている修也がいるのだ。しかも兄弟なので何かと距離が近い。

嬉しいが恥ずかしい。嬉しいが体にはキツイ。

隣でテレビを観て笑う修也がやけに眩しい。

慎也は微妙な顔のままテレビを凝視していた。


「あー俺もう寝る」
「早いのね」
「練習疲れちゃったから」
「おやすみ」
「おやすみなさい」

両親と会話をして部屋へと戻る修也を見る。
なるほど、笑ってはいたが言われてみればずっとソファに座ってダルそうにしていたかもしれない。

修也が戻ったあと慎也も何食わぬ顔で自室にと戻っていった。

ベッドに横になるが眠れそうにない。きっと隣の部屋では修也がぐっすりと寝ているのだろう。

「もう一度修君とシてぇな、でも出来たら修君の反応もみたいし」

一度味をしめた慎也はあれだけでは物足りず、今度は時間が止まっていない時に修也を犯したいと思うようになった。
いくらヤり放題といえども時間が止まっているのだから修也が動かないのは当たり前だ。それがつまらないと感じてしまったのだ。

「せめて修君が俺で気持ち良くなってる顔とかなぁ、まあ無理だけど」

ストップウォッチを見つめながら思う。

「いや、出来る、か……?」

時計を確認すると二十三時、きっと両親ももう寝室だ。音を立てないよう廊下へ出た慎也は迷うことなく隣の部屋のドアを開けた。
「修君?」と静かに声を掛けるが何も返ってこない。
そろそろとベッドまで向かい顔を覗くと、修也が何も知らずにすやすや眠っていた。

疲れたと言っただけあってこうやって至近距離で覗いても全く目を覚ます気配は無い。

試しにキスをした。

起きない。

薄手の布団を剥いで慎也は修也の上に跨った。
パジャマ代わりのスウェットを片方下着ごと脱がして足を開いて膝を立たせる。何もかもが丸見えだ。
この前は初めてで焦ってしまったが、今回は部屋からローションを持ってきた。

次のために買っておいたのだ。

トロ、と手のひらにローションを垂らして人肌に温めてから修也の後孔に擦りつける。
柔らかくなってきたそこへ指を入れて中をローションがなじむように掻き混ぜた。

「……んー……」

気持ちが良いのか修也が僅かに声を上げる。慎也は反応のある修也を見てさらに興奮した。

指を増やして弄っていると、あるところでぽこっとしこりがあることに気が付く。試しに触ってみると修也の体がぴくんと僅かに跳ねた。
どうやらここが前立腺というところらしい。

「あー……んっ」

「修君可愛い……」

Tシャツを胸元まで捲り上げて小さい突起へ舌を這わせれば、中に入っている指をきゅうきゅうと締め付けてきた。
ぺろぺろ舐めたり甘噛みするとそのたびに修也が甘い声を漏らす。

「寝てても感じてんだ」

「あぁ、ッあ……」

「はあ、その顔エロい」



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