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東方炎龍伝
副担任
今は朝の8時30分。HRの始まる時間だ。
この時間から地獄の一日が始まる。

分かってる内容を毎日聞くだけ。死ぬほどつまらない。

ガラガラ。

そう考えていると教室の扉が開く。
入ってきたのは担任ではなく学年主任と金髪の美人な女性だ。

この高校は工業高校で男子校に近い。女子が居ても情報ビジネス科に数えるほどしか居ない。
女教師も中年のおばさん教師で華がなかった。

これは良い。少しでも華があると俺としても嬉しいからな。

「お姉さん可愛いね。名前は?」

主任「コラ火神。お姉さんとは何だ。こちらは今日からお前達3年3組の副担任をしてくださる八雲紫先生だ。」

紫「八雲紫です。皆さんよろしくね。」

八雲紫・・・。ビンゴ!今夜はパーティーだな。

男子「紫ちゃん可愛いよー!今夜は一緒にラーメン食いに行こうぜぇ!」

おぉ、女好きの山下が早速行動を・・・。

山下「ねぇねぇ紫ちゃん、何処から来たの?」

紫「ふふふ、秘密よ♪」

男子「うわっ、やべぇ!本気で惚れちまいそうだ!」

確かにあれは殺人級の可愛さだ。

主任「静かに!お前達、くれぐれも八雲先生に失礼の無いようにな。」

主任が教室から出ていく。ここからはお待ちかねの質問タイムだ。

男子1「紫ちゃん、何の教科担任なの?」

紫「社会科よ。」

男子1「おお!ウチの時間割って社会が一番多かったよなぁ!」

男子2「ああ、そうだよ!一週間で紫ちゃんに一番多く会えるな!」

男子3「俺、社会科がある日は絶対に学校は休まねぇ!」

紫ちゃん凄ぇ人気だな。まあ美人で可愛い先生が副担任なら俺も学校は楽しくなると思う。

「紫ちゃん、今夜は俺ん家で一杯どう?」

学生服の裏ポケットから煙草とライターを取り出し一本咥えて火を着ける。

紫「う〜ん良いわねぇ。それと、教室は禁煙よ。」

「ああ、ごめんごめん。」

携帯灰皿に煙草を入れた。

男子1「おい龍斗、抜け駆けは許さねぇ!」

男子2「龍斗をやっちまおうぜ!」

男子全員「おう!」

男子達が机やら椅子やらを構える。

「おいおい・・・。冗談だろ?」

男子3「残念!」

男子3の言葉と共に机や椅子が飛んできた。

「うわっ!」

ガシャッ!と音を立てて壁に机が当たり、壊れる。

「ちょい待ち!俺、死んじまうよ!」

冗談抜きで当たれば即死レベルのスピードで飛んでくる。

紫「元気な子達ねぇ。」

「紫ちゃん、見てないで助けてくれ!」

本当に殺られる!

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あきゅろす。
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