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短編集
+小さな勇気
私、巡音ルカは、同じボーカロイドの中でも、クールなキャラとして扱われる事が多い。

でも実際は、クールなんて事はなく、恋愛ひとつで一喜一憂する普通の女の子となんら変わりはないのだ。

そんな私には、今好きな人がいる。
その人とは…


「ルカ殿」

そう、がくぽさん。
口調が古風だったり、少し変わっている所もあるが、彼はとても優しく、良い人。

「ど…どうしたでござるか?拙者の顔に何か付いてるでござるか?」
「あ…い、いえ、何でも」

私は視線を反らす。
あああ…っ


…いつもそうだ。
肝心な所で勇気が出せない。
隣に並ぶだけでも、緊張し過ぎて、息もマトモに出来ない。


『あなたの事が好きなんです』
そう一言、言うだけなのに。
その一言すら、口からは出てこない。

なんて、意気地無し。
いつも思ってるだけで、何も言えない。

でも、今回は嫌だ。
この機会、逃したらもう…おしまいなんだ。
勇気を出さなきゃ…!


私は小さく深呼吸してから、彼にこう言った。

「がくぽさん、話があるんです」
「何だ?」

頑張れ。
頑張れ、私。

「実は…」


end.


何気に、初ぽルカ。
やっぱり、がくぽは喋らせづらい。
最後は適当なんじゃなくて、ご想像にお任せします、って事です。

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