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三時間目







えー、先程まで山本君に案内されてた私なんですけど……
山本君がログアウトしてしまいました



簡単に言います




はぐれちゃいました、テヘッ((







……でそして横に小さな男の子がいます















三時間目
迷子になっても諦めるな(前編)

















ちょっと待て何故こうなった?

ていうか何故知らない男の子が横にいる?





………少し頭の整理をしてみよう。うん、そうだ。それがいい







遡る事数分前─‐







「なー紫苑ー」


「なに?」


「このまま仕事すっぽかして遊びに行こうぜー」


「……山本君って本当に先生?」


「いいじゃんか別に減るもんじゃないしさ」


「え、でもその分給料が減るんじゃないの」


「確かにそうなのな
てなわけで行こうぜ!」


「いやいやちょっと待て君はそれでいいのか!?」



えーっと……
ここまではよかったんだよな

そうだ、ここで私は山本君に飽きれて先に歩いたんだ
もちろん職員室の場所なんて知らずにだよ


……うん、おかげさまで





「迷っちゃった」



初日……おい初日…
どこぞの転校初日に迷ったベタな展開なんて私はしたくなかったよ畜生



「と…とりあえず来た道を戻るしかないよね…
(いつまでもくよくよしてても仕方ないしね!)」


ポジティブな私は後ろを向き前に進んだ
だけど、外見通りの広さでしかも超が×100くらいつきそうな広さだったため正直どうやって来たのか覚えてない




「………もしかして私方向オンチ?」



え、なんでそう呟いたかって?
それはお約束の『ここはどこ?』ですよ。さっきより道が複雑でもうわけがわからない
いつまで歩いてもたどり着きそうにない雰囲気がいやほど感じるよ。もう帰りたくなってきた



「ていうかなんで人っ子一人いないの……」


不気味さがまして怖くなってきた。何たってホラーが大の苦手だからね。

コツ..コツ..

さらに追い撃ちをかけるように靴の音が聞こえた気がした。

いや


確かに"聞こえた"んだ。


「う、嘘でしょ……
たたた頼むから嘘っていってよ」


「うそ」


「嘘か……よかったぁー…


       ………え?」





ちょ、今声聞こえなかった?
『うそ』って聞こえたよね。私の後ろから
いやいや、確かに嘘と言えって言いましたよ。え、普通言っちゃう?この流れで?園長と出会ったときとパターン似てないですか?
これはあれだ、あまりの恐怖にきっと幻聴が聞こえたんだよ。

ていうかこれ後ろ振り向かないと駄目な感じ?
駄目だよね……振り向かないと進まないもんね。

私はゴクリと唾を呑み、ゆっくりとうしろを向いた



「…あれ……いない」



ところが誰もいなかった
まままさか本当に幽霊の仕業!?



「した」


「ひっ……」



え、い、今下から声が聞こえた!
私は恐る恐る下を向いた




「………お、男の子…?」



そう、そこにいたのは黒髪に釣り目気味で園長とはまた違う独特の空気を放っている小さな男の子だった







((ていうか何この子
凄く可愛いんですけど!!))
(きみだれ?)


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