素晴らしきかな!!
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「…んで、その頭が鳥の巣みたいで、趣味悪ぃ眼鏡を掛けているオウドウ君は、人の話を聞かない美形ホイホイの人類皆友達人間。更に、この学園の生徒会+αに溺愛されてテメェの…そのモエ展開ってのが繰り広げられるってことだな? おい、ドラ焼き寄越せ」
ちゃんと聞いてくれない隆ちゃんに焦れた俺は残りのドラ焼きを取り上げて、王道について熱く語った。
せっかく熱く語った内容も隆ちゃんは、軽く刺が入った感じで適当にまとめたあげ、もういいだろとばかりに、片方の手の平を見せて残りのドラ焼きを要求してくる。
「まだ、だーめ。なんか色々と省かれたっていうかか、なんかちょっと違うけど…まぁ大まかそんな感じっちゃそんな感じだけどね!」
王道よりもその脇で、イチャコラする不良とか平凡とか風紀委員長とか風紀委員とかのが萌えるんだよね俺的には!
生徒会が王道君を取り合うのを見てるのも美味しいっちゃ美味しいけど!
頭の中を腐った妄想でいっぱいにして、残りのドラ焼きがのっているお皿を両手で隆ちゃんに取られないように抱える。そうやって、ぐふぐふ笑っていると隆ちゃんが拗ねた口調で更に要求してくる。
「じゃあいいじゃねぇか。ドラ焼き…」
どことなく切なそうな表情をする隆ちゃんに思わずきゅんときた。
何この子かわっ!!
もう本当に襲われればいいのに。
半ば本気で誰かを呼ぼうかなと考えているうちに、隆ちゃんの手がのびてきて腕の中にあるドラ焼きをあっという間に奪われた。
「ちょ、隆ちゃん!」
「あんだよ?」
既に皿の中のドラ焼きを一つ頬張りながら、抗議の声に憮然と返事する隆ちゃんに俺は一つ溜息を吐いて早々諦める。
語る事を止める気はないけどね!
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