兄貴たちには付き合いきれない。
自己紹介が遅れたな
いつもの見慣れた景色を見ながら登校する。
……そう言えば、自己紹介をしてなかったな。兄貴たちのせいで忘れていた。
まあ、登場人物紹介を読んでるはずだからわざわざ言わなくても分かると思うが、一応。
俺は、日向怜。年は16、和泉高校の1-Aに所属している。
日向家の三男として生まれてしまった。本当になんであの家に、いや、なんであの兄貴たちの弟に生まれてしまったのか……。
俺の性格は……自分でもよく分からないが、クラスのやつらはたまに俺のことを「氷の王様」と言ってくる。別に冷たくしてるつもりはないのだが……。
理由を聞くと、
「勉強も運動もできる上にしっかり者っていう完璧人間のくせに、あんま笑わねーしなんかめっちゃ毒吐いてくるし…しかもその毒が正論っていうか、事実だから困るんだよな」
と、答えになっているのかいないのか分からないぼやきを返された。
とにかく、完璧すぎるよりは親しみやすいがもうちょっと愛想を覚えたほうがいい。それが俺だそうだ。
あ、ちなみに三木和真っていう恋人がいる。
……どうでもいいか。
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