黒の教団編
バイオレンスティーパーティー3
拒絶したら弾丸は回避できる―――なんて甘いこと考えてんじゃねぇぞ蛆虫。
ダダダダダダッッ
銃撃音は鳴りやまず、蛆虫のドタマをブチぬいてる。あ、痺れ治まった。とりあえず、用意されたケーキを一つ食べた。流石にロードは高級嗜好だ。めちゃくちゃ美味い。
「よし、撃ち方やめー」
「はぁい」
スクリーンは硝煙に覆われた部屋しか映ってない。少しずつ煙が晴れていくと、床に突っ伏した蛆虫が。
あいつ、馬鹿だろ。ロードの夢世界なんだから、この空間において絶対無二の存在=神はロードになるんだっての。
「あれ、死んだ?」
「ううん。ティッキーはおめでたい性格してるからぁ、精神ブッ壊すの難しいかもぉ」
「性質悪いな、ホントに」
「だよねぇ」
元々の思考回路がブッ壊れてるから、精神破壊も至難の技だ。多分、精神殺すのは不可能だと思われる。なら、せめて、やれるだけのことはしようじゃないか。
「ロード。奴を僕みたくサイコロに閉じ込めて」
「はぃ」
「酸素を圧縮。真空状態を造り出して」
「はぁい。できたぁ」
はた目から見たら、ただ倒れてるだけだが、内臓ミシミシ軋み始めてる。その証拠に痙攣しながら胃液吐いてるもん。
「あと十秒間キープして」
「オッケェ」
紅茶を啜って、スクリーンを見つめる僕。のた打ち回る気力もなく、躯を潰されるティキ・蛆虫・ミック。殺虫剤くらった虫の気持ちってあんなカンジなんだろう。
「よし、真空解除。続いて、奴の周りの床に焼き石をセット。その十メートル先に、衣服がはだけたラビを出現」
「ブックマンJr.だねぇ。わかったぁ」
摂氏85℃の焼き石が地面いっぱいに敷かれ、倒れている蛆虫の周りから熱気が沸き上がる。嗚呼、あの石で焼き芋、焼いたら美味しいだろうな。
その数メートル先には、団服のみを着たラビが寝転がってる。こんなこと知ったら怒られるだろうけど、言わなきゃ知らないままだし。
「ロード、あのラビ喋れます?」
「勿論。何でもやらせられるよぉ」
「じゃあ、もうちょい息荒くしてエロさ倍増。それで、善がって蛆虫の名前呼ばせてください」
ムムムッと唸るロード。流石にまだあどけなさが残る少女。やっぱり課題としては難しいのだろうか。でも、大人の階段、一段くらい登ってもいいだろう。そんで、思春期の苦悶を知るといい。
あれ、ロードって何歳だ?とか考えるだけ無駄なので、見た目で判断。
「ん〜ん〜、こんなカンジィ?」
出た。
スクリーンを見やれば僕の要望通り、悶え善がるラビがいた。蛆虫、蛆虫と切なげに名前を連呼してる(僕にはそう聞こえる)。
「あ、ティッキー起きたぁ」
「チッ、どんだけ図太い精神力なんでしょうね」
変態が体をピクピクさせてる。多分、飛び付きたいんだろうけど、周りの焼き石の熱気と、立て続けの攻撃にHP削られてるから体がついていけてない。
ざまぁみろ、ド変態。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
しばし悶えたティッキーは気絶(トドメに幻影のロードが金ケリいれた)。女の僕にはその痛みは未知数だ。
え?ロードと大人のキス?
さぁ、どうでしょう。
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