機械娘は気持ちを探す
#1
生まれ落ちたその時から、私に自由は少なかった。 体が、動かない。
動かそうと努力した。
だけど、無駄だと分かった。
心のどこかでは、もともとそういうものだと気づいていた。
だけど、認めたく、ない。
この身に浸透した意識。
意識に従順なこの身。
モノを考え、感性を持ち、表情を変える。
それらは間違いなく私の、私だけのものだ。
なのに……なのに……。
どうして自由に使えないのかな……?
そんな想いで、私は14歳の誕生日を迎えた。
プレゼントに動く体と殺戮義務を手に入れた。
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