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未定小説
ギター王子様☆ #4

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昨日…
外で寝てしまう私…
「なんなのこの子。」
「ん?俺のファンだよ。多分ね。」
「あんたにファンなんているんだ…まぁいいんじゃない。
まぁ、あたしは帰るよ。じゃあ、今度よろしくー。」
「はぁい。わかったよ。こっちこそね。」
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『ほら。帰るよ?起きなさい。』
「むにゃむにゃ…かえんないもぉぉぉんっ」
『家わかんないな…』


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『ホテルに連れて行くのも怪しいし、君を抱えているからね…
って言っても置いておくわけにもいかないからね…
だからここに連れてきたんだけど…』
そういってカズさんが言うんだけど…
どうしていいかわからなくて、この場を飛び出してしまった。

恥ずかしくて…家をとびだしてしまったのだが
この場所が全然わからなかった…
何とかして駅まで行け、自宅まで帰っていった…


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無断欠勤の事で上司からこてんぱに怒られてしまって…
大変な仕事を全て私に回されて、残業手当も出ないのに
残業させられた...確かに自分が悪いけど。
ここまでされるといやになっていた…

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今日もあの場所を通る…
カズさんがいないのは知っていたけど…
なんか今日は会いたくなってしまって…
こんな時にカズさんがいないことがすごく辛かった…

カズさんに少しでも触れたくなって…
いつもカズさんがギターを弾いている場所で座ってみた。
ここの景色は凄く良くて誰でも見やすい場所だった…


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「ここで寝ていると寒くなっちゃうよ…」
遠くで声がする…
「ギターが弾けなくなっちゃうじゃないか…」
その言葉にはっとなって起きる。
『私また寝ちゃったんですね…ってカズさん!?』

目の前にまたカズさんがいる。
「また寝ちゃったんだね。寒いからここで寝ちゃだめだよ…
また泣いているし…どうしたの?なんかあった?」
カズさんが優しく私に接する。
『カズさん…前回はすみませんでした…家に入ったり。
勝手に帰ったりして。迷惑でしたよね。彼女さんとかに…』
「そんなことないよ。しかも、僕。彼女はいないから。
こっちこそごめんね。勝手に家に連れて帰ったりして。」
カズさんがそういう。
「いっつも泣いていたり謝ってるよね。面白いね。」
笑ってカズさんがいう。
『すみません...なんか、色々あって…でもなんで今日はここに?』
「たまたまここを通ったんだよ。」
よく見るとカズさんはギターを持っていなかった。
「そうそう。前にライブがあるって言ってたよね。
日にちと場所 チケットが出来たから渡すね。
12月15日なんだけど…来れそうかな?」
カズさんは、笑顔でチケットを渡してくる。
『ありがとうございます。絶対に行きますね!!』
そういってカズさんは駅まで私のことを送ってくれる。

この優しさがすごく嬉しくて…
カズさんに惚れているんだと思った。
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あきゅろす。
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