加賀家の末っ子 番外編
2
なにか言いたそうだけど、そのまま俯いて、表情が見えない……。
でも、お腹に回した俺の腕を一生懸命剥がそうとし始めた。
でもね、諦めて?みーちゃんを離す気ないんで。
昔と同じ失敗は、しない。
泣かせたいけど……追い詰めたい訳じゃないんで。
それに……嫌われたらたまんねえから。
だから……
「じゃさ、みーちゃんは、マネージャーやらない?運動苦手でしょ?」
妥協案を提示する。
「……マネージャー?彩ちゃんみたいに?」
まだまだ、俯いたままだけど、話は聞くみたいだ。
「そう。で、俺が、みーちゃんの分も頑張るから、近くで応援してくれる?」
「……雪ちゃんが、バスケするのぉ?」
剥がそうとする手が止まった。
もう少しかなぁ?
「そ、で、ミッチーみたいに、MVP取って、メダルだか、トロフィーだか知らないけど、貰ったやつはみーちゃんにあげる」
みーちゃんが、顔を上げ、俺を見つめてきた。
「……雪ちゃん、ミッチーみたいにスリーポイントいっぱい入れるー?」
顔だけじゃなく、身を捩りながら俺を見つめてきた。あと一押し。
「もちろん!そして、流川や桜木や仙道みたいになるから、近くで、俺のマネージャーになって応援して?」
バスケ部じゃなく、俺だけのマネージャーにさ。
「すごい!雪ちゃん、バスケットマンになるの?すごーい!みーちゃん、雪ちゃんのマネージャーになっちゃう!近くで、雪ちゃん応援する!」
すごい、すごい!と、みーちゃんが、興奮してきたみたいで、かわいいほっぺが、桃色になってきた。
あぁ、美味しそう。
ペロリと舐めちゃった、すげー、柔らかい。
唇だけで、はぐはぐしてみる。
「ひゃん!雪ちゃん、くすぐったいのぉ!」
逃げようとするみーちゃんをクルリと、俺と向かい合わすようにし、みーちゃんの脚は、俺の腰を挟むように。俺の腕は、みーちゃんの腰を持って、俺の腹にグッと押しつける。
「雪ちゃん?」
「ね、みーちゃん、マネージャー、約束して?」
「う、うんッ!約束する!」
「じゃ、約束のちゅー、しよ?」
「うんッ、約束のちゅー」
唇と唇をくっつけるだけのちゅー……。
俺たちだけの約束する時の決まりごと。
チュッ、チュッと何度も唇をくっつける。
時々、みーちゃんの唇甘噛みしたり。
手は、みーちゃんのお尻揉んだり。
はぁ、幸せ。
「いやぁ、雪ちゃんッ!くすぐったいのぉ!」
みーちゃんが、泣いちゃうまで、舐めたり、触りまくり。
こういう、泣かせるのは全然、OKじゃね?
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