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え、えーと……?

えーと……。にいちゃんと、そのう……、ムニャムニャ……な事になって……、その後の記憶が無い。
いつの間にか、横になったにいちゃんの上に乗ってますねぇ?

と、とりあえず、にいちゃんの胸に手を置き起き上がろうとするも、なかなか起き上がれない……何故?

「みーちゃん、起きるの?ご飯、まだだよ?」

……原因は、アナタですか。お兄様。

俺の背中に回されたにいちゃんの腕が、起き上がろうとする度、グッと力が入り起き上がるのを邪魔してくる。
さっきから、少し起き上がると、ベシャッと潰れるのを繰り返してんの。

もう、何なの?にいちゃん……。

腕立て伏せも得意じゃない俺は、力尽きて、にいちゃんの上に潰れたまま、もう動けませんよ。
とうとう、起き上がるのをあきらめ、にいちゃんの胸に寄りかかった。
重いだろうけど……。
にいちゃんのせいだもんね。

もう、起き上がらないと察したであろう、にいちゃんが「あきらめ早いねぇ」なんて言いながら俺の髪の毛を弄りだした。
もう、いいや。ほっとこ。


あれ……?
そういえば、さっき、にいちゃん、なんて言ってた?
……それに、このおなかの虫が騒いじゃう、いい匂いは……?

「に、にいちゃんッ!もしかして、お母さん帰っているの?」

ま、まさか……?
さっきのバレていない。よね……?

「さっき、帰って来て、今、みーちゃんの入学祝のご馳走用意してるよ?」

さっきって、どれくらいさっきなの?
そこんところ重要なんですがッ!
どうなの、にいちゃんッ!

にいちゃんのシャツを握り締めて、胸から顔を上げ、にいちゃんに向ける。
眼鏡が無いから、よく見えないけど。

「大丈夫。入学式で疲れて寝てるって言っておいたから。」

俺の無言の訴えを感じとってくれたみたいで、言葉をくれる。

はぁ、良かった……。

ホッとしたら気がついた。



……にいちゃん、お尻撫でるのやめてくれませんか?

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あきゅろす。
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