[
携帯モード]
[
URL送信]
そうしたらもう一度無駄を着るのだろう
生きるため磨き上げられた
あの小さな身体には未だに
削ぎ落とされる余裕がある
ので
よじ登り
刃を添えて 爪を立て
荒く荒く 丁寧に
つややかな無駄を削る
その間にも
小さな身体は歩み行く
どこへ行くとは語らずに
削り屑と剥がれ落ちて
無駄の重みにひとつも動けず
筋張った小さな身体を見送る
半笑いの私たち
2012.10.13
<*前>
<次#>
[戻る]
[
小説ナビ
|
小説大賞
]
無料HPエムペ!