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テニス界のお姫様
story6




メイドさん(鈴桐 菜津(すずきり なつ)さんって名前らしい)に案内してもらった部屋で寛いでいると………


コンコン


『は〜い。どちら様ですか〜?』


「俺だ。いいか?」


『ど〜ぞ。ていうか、どうしたの?』


「少し話したいことがあってな」


『話したいこと?』


「ああ。お前の家についてだ」


『私の?』



跡部の言いたいことが理解できず、疑問符を並べた



「俺としては、お前にここに住んでもらってもいい。

だが、あいつら……レギュラーたちは納得しないだろう」


『ん?どうして納得しないの?』


「(そういえば、無自覚だったな)どうしても、だ」


『どうしてもってwwま、いっか。それで?』


「お前のためにマンションを用意した。」


『え、マジ?てか、そんなの悪いよ!』


「俺がしたくてしたことだ。だから気にするな」


『いやいやいや、気にするから!!普通!』


「………もう用意してしまったんだ。

まぁ、どうしても嫌なら取り消すが、そうすると金がかかる」


『………わかった。ありがと、跡部^^』


「っ!(その表情は反則だろ////)

……あと、お前には氷帝に通ってもらう」


『え?私、一応高校生だよ?』


「ああ、知っている。だが……」


prrrrrrr


『ごめん、私の携帯だ。……もしもし?』

《あ、突然ごめんね?俺、神様って言うんだけど

ちょっとした不祥事があってね?

君をその世界に送り込んだんだ》


『あの?言っている意味が全くわからないんですが?

その前に、神様?ってホントにいるんですか?』


《あ〜……混乱させちゃってホントにごめん。でも全部ホントの事なんだ》


「おい、名前。誰からなんだ?」



跡部が不審そうな顔をして聞いてくる



『え、えっと……神様?って人から』


「あ〜ん?何ふざけたこと言ってやがる」


『いや、ホント。だって電話の人が自分で言ったもん』


「さっさと切れ。絶対変質者か何かだぞ」


《あ〜……うん。まぁそう思われても仕方ないかww

ま、とりあえず用件言うね?

君は、前の世界では寝ている最中に君のことを妬んでいる子に殺されそうになったんだ。

だけど、本来なら君はまだ数十年生きられるはずだった。

だから殺される前にこの世界へ転送したんだよ》


『え、それってつまり、私はこの世界に来られなかったら早死にをしていたと?』


《うん。そういうこと!で、そこの世界で君は中学3年生だから。

二度目の中学生を楽しんでね^^

あ、そうそう。君はもう元の世界には帰れないからそこのところよろしく!》


『え……?帰れないんですか?』


《うん。だって、向こうの世界で君は死んだことになっているからね………》


『そう……ですか』


《ホント、ごめんね?》


『いえ。向こうの世界に未練はありませんから^^』


《そっか……じゃあ、元気でね!》


『はい。』




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