テニス界のお姫様
story11
「おい、オレの女に何してんだよ?」
『っ!?』
「あ?誰だよお前」
「オレは丸井ブン太。立海大附属中テニス部レギュラーだ」
「知るかよ。てか、こいつは俺が先に見つけたんだよ。」
『ねぇ、私は誰のものでもないんだけど?私を無視して話進めないでよ』
「だってよ?自称彼氏くん」
『あ、ブン太は私の彼氏よ』
「は?マジかよ……」
「残念だったな!ほら、行くぞ」
『うん^^てか、来るの遅い』
「わりぃわりぃ、場所間違えてたんだよぃ」
『相変わらず方向音痴だねww』
「うっせ」
そんな会話をしながら、ナンパ男を置き去りにして
私とブンちゃんはその場を去った。
そして、ナンパ男が見えないところまで来ると………
『ありがと。助けてくれて』
「いや、大したことじゃねーよ」
『ううん。あんなにしつこいの、一人じゃ抵抗しきれなかった』
「そっか……」
『あ、そういえばあなた、立海って言ってたよね?』
「ああ、そうだけど?」
『東京まで何しに来たの?』
「ああ、それは、ここにできたケーキ屋の味を確かめに来たんだよぃ」
『へぇ……そうなんだ。
あ、私は苗字名前。まだ名前、言ってなかったよね?
ついでに、氷帝学園に通ってるんだ^^』
「へぇ、あの氷帝に?」
『うん^^つい最近転校したんだ〜
それで、テニス部のマネやることになっちゃってww』
「それって……」
『景吾に無理やりねww
でも、私自身テニスの経験者だから悪い気はしないけどね』
「へぇ〜……なぁ、じゃあ今からラリーしねぇ?」
『今から?』
「ああ。ラケット貸すからよ」
『う〜ん……ま、いっか!
ちゃんと手加減してよ?』
「分かってるよ」
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