テニス界のお姫様
story10
店員さんが勧めてくれたのは、水色に白い水玉模様のカーテンに
真っ白いカーペットだった。
白って、シミが目立つけど……
多分、大丈夫だよね?
でも、念のために店内を見せてもらうことにした。
『う〜ん……どれも可愛くて迷うな〜……』
悩みに悩んだ結果
私は、薄いピンク色の小さい花がドットのようになっているカーテンと
薄いベージュ色の生地に茶色い線で大きく花が描かれているカーペットを買った。
ちなみに、お金は神様が毎月100万振り込んでくれるらしいから問題はない。
そんなことを考えていると………
「ねぇねぇ君、可愛いね!」
ナンパか〜……された子、可哀想に
「無視はひどいと思うな〜」
いや、見ず知らずの人に声かけておいて無視されない方がおかしいと思うが………
「ねぇってば!」
その声と共に、肩を叩かれた
『え、私?』
「そう、君だよ」
『ナンパは受け付けておりませんので、お引き取り願います』
「そんなこと言わずにさ!なにか奢るよ?」
『生憎、お金にも困っていないので』
「一人じゃ味気ないでしょ?」
『いえ、他人を気遣うことなく買い物ができるので楽しいですよ』
「………(イラッ
いいから一緒に来い!」
『だから!ヤダっつってんでしょ!』
「おい、オレの女に何してんだよ?」
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