NOVEL
2

突然ガバッと身体を離したアイツがいきなりオレを抱き上げ、直ぐ様キッチンの床に押し倒して。

荒々しく覆いかぶさってくると、まだ濡れて半開きのオレの唇に再び貪りついてきた。

キスしたままネクタイを抜き取って早急にシャツの釦を外していく。

その動作だけでオレの身体はこの先の行為に対する期待に震えた。

釦を外し終えたアイツの唇がオレの口から離れていく。

互いの唇から銀色の糸が引いていくのを半ば焦点の定まらなくなった瞳で見ていると、アイツはオレの首筋に顔を埋め、熱い舌先をスーッと滑らせた。


少しづつソレが下に降りて行き、その熱が双つの突起の先端に触れた瞬間。

「んッ!」

電流が走るように駆け抜けた快感に、オレは思わず声を上げた。

一瞬動きを止めたアイツがオレの顔を見た気配がしたが、それもほんの一瞬の事で、再度突起に舌を這わせる。


実はこの乳首という場所。

オレの性感帯だったりする。

尤もオレがそれを知ってしまったのはアイツのせいだ。


何度目かのセックスの時、突然アイツがオレの乳首を執拗に弄り始めた。

レディじゃねぇんだからそんな所触るなと言うオレに、アイツは好きにさせろと言い、更に舌と指で攻めてきた。

指の腹で先端を捏ねくり回し、もう一方は舌でベロベロと舐め回されて、固くなった先端を軽く噛まれて。

だんだんオレは変な気持ちになって来て、自然と腰が揺れちまって。

無意識に口から甘い息が漏れ、更には明らかな喘ぎまで出てしまった。

「テメェ乳首で感じんのか。先っぽすげえコリコリになってきたぜ。テメェの乳首、色は綺麗なクセにヤラシイなぁ。…ヤラシイのは乳首だけじゃねえよな。ココ、もう勃ってるぜ」

言われて初めて自分のソコがズボンの上からでもわかる位勃ち上がっている事に気が付いた。

乳首を刺激されただけなのに、オレのソレは硬く上を向き存在を主張している。

そのカタチを確認するように、アイツが服の上から指でなぞってソレを弄ぶ。

あっ、ヤベぇ。

先っぽからナンか漏れてきた。

このままじゃ間違いなく下着を汚しちまうじゃねぇか。

そりゃあ困る!

そう思ってズボンと下着を一緒に脱ごうとしたオレに、

「へぇ、今日は何時にも増して積極的だな。そんなに乳首よかったか?じゃあ…もっとよくしてやるよ」

そう言ったアイツにあっという間に攻められ、激しく貫かれ揺さ振り続けられたオレは、明け方迄啼き通してしまった。


その間アイツは乳首を執拗に弄び、その刺激によってオレを更に燃え上がらせた。

しまいには、

"今度何時かテメェを乳首だけでイカせてヤる"

なんて言いやがった。

冗談じゃねぇ!

乳首だけでイッてたまるか。




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