NOVEL
1

オレは今、究極の選択を迫られている。

この選択次第では、オレの今後の人生に大きく影響すると言っても過言じゃねぇぐれえの大問題だ。

だが今のオレには悩んでる時間はもう残されてはいねぇ。

答えを出さなければいけねぇ時間は刻一刻と迫っている。


オレが強いられているのは二択だ。

一つを選んでもう一つを切り捨てる。

そんな難しい事じゃねぇ。


けどオレにとってこの二択はそんな生易しいモンじゃねぇんだ。

安易に選んだら一生後悔する。

本来だったらじっくり考えて決めてぇところだが。

生憎その時間がねぇ。

一体どうすりゃいいんだ…


オレは今楽園にいる。

暖かくて心地好い楽園。

まるで天国だ。

実際さっきまで何度も昇天した。

オレを天国に導いてくれた楽園の主は、昇天したまま未だ戻って来てねぇ。

オレの究極の選択は、この主が目覚めるまでに決断しなければならねぇ。

可愛い可愛い天使のようなソイツは、もうじき目を覚ます兆しを示している。

即ち、今すぐにでも決断しなければならねぇって訳だ。


オレの究極の選択。

それは。

このまま楽園に留まって、目覚めたばかりの天使との戯れに身を委ねるべきか。

はたまた、名残惜しくも1度楽園を去り、天使の身を清めて目覚めるのを待つべきか。

どちらが良いかという事だ。


………
……………
………あー!!間怠っこしい!


だからな、ぶっちゃけつまり。

今サンジのナカに挿いってるオレのナニを抜くべきか抜かねぇべきかって事だよ。

更に目覚めたサンジをそのまま戴くか、一応1回抜いといて機嫌とっておいてから改めて喰うかって事だ。

な?難しい選択だろ?


すんげぇ激しいセックスしちまって、最中にサンジはオチた。

その間もオレは動き続けてイッた。

ナカで長い吐精もした。

ここですぐ抜けりゃいいんだが、これがオレには絶対出来ねぇんだ。

オレは自慢じゃねぇが絶倫だ。

無論、相手はサンジ限定だが、何時何処でだって無限にイかせる自信がある。

サンジだって満更じゃねぇんだぜ。

口では色々文句も言うが、身体は正直なモンだ。

ちょっと挿れてやれば自分から腰振って、ナカがオレをギュウギュウ掴んで離さねぇ。

サンジはヤワな奴じゃねぇがオレがあんまりタフ過ぎんのかな。

大概サンジはオチる。

時間に差こそあれ、ほぼ1度はオチるんじゃねぇか。

まああの激しさじゃ仕方ねぇな。


だけど、もし途中で自分がオチても止めずに最後までイケってサンジが言ってくれたからオレは遠慮なくイカせて貰ってる。

本人は意識が無くても、サンジのナカはまるでオレを自分の中に取り込もうとするかのようにグイグイと奥に引き込む。

ナカの柔らかい壁がキュウキュウとオレ自身に絡み、早く熱い淫水をくれとせがむんだ。

だからオレがそうしてやると、ガッチリと締め付けてオレの身体から精を一滴残らずを搾り取ろうとする。

コイツはなんてイヤラシイ身体してんだろうな。

けど本人はそれ以上に淫らで、オレの前で有らん限りの痴態を披露してくれる。

こんなんだからオレのナニはいつまで経ってもコイツのナカから出たからねぇんだ。

そんな勿体ねぇ事オレの息子が出来る訳がねぇ。

オレを誘うオマエが悪いんだ。

文句があるなら自分のエロさに言いやがれ!


…おっと、目覚めたな、オレの可愛い可愛い天使め。

悪いな、サンジ。

目が覚めたばっかですまねぇけど、もう一戦付き合って貰うぜ。


オレが出した究極の選択に付き合って貰うからな。


オレは晴々とした心持ちで再び楽園での戯れを再開した。


その途端。

「テメェーふざけんな!!オレを殺す気か!!止めろ!!……これ以上ヤッたらマジで死ぬ!!オレんナカから今すぐ出て行きやがれ!!!」


………やべぇ、やっちまった!!


だからこの選択は究極だって言っただろ?

オレの今後の人生に大きく影響するって。

選択を間違えれば一生後悔するって言っただろ?


………間違えちまったぜ!!


オレの勘が正しければ次にアイツが言う台詞は


「テメェとはもう二度とセックスしねぇ!!一生テメェでヌいてろ!!!」


…ほら出た!!


コイツがこの台詞言ったら本当にヤラせてくんねぇんだ!

前にもこれ言ったあと、なんと2週間もヤラしてくんなかった。

それだって毎日自分の下半身と闘いながら懸命にサンジを宥めてやっとお許しを貰ったからその位の日数で済んだんだ。


もしここで更に選択を間違ったら………

オレは一生自分の左手に世話になんなきゃならねぇ!!

そんなのアイツのナカの快感に比べたらクソみてぇなモンだ。


オレがこれから口に出す言葉によってサンジの腹は本格的に決まるだろう。

今後も滞りなく楽園へ旅立てるのか否かはオレのこれからの言動で大きく左右する。


楽園での天使との戯れか、はたまた一生左手とお友達か。


オレの本当の究極の選択は今から始まるんだ。


《終》




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