NOVEL
2

アイツが前からしかシたくねぇって分かってたけど、たまには立ちバックで激しくヤラれてぇとか、キッチンでテーブルやシンクに突っ伏したまま後ろから犯されてみてぇとか思っちまったんだ。

だから深夜キッチンにオレを誘いに来たアイツを後ろ向きのまま誘惑した。


向きを変えず自分から服を脱いでわざと足を開き後孔を見せつけ、テメェが欲しいと強請った。

アイツはすげぇ興奮してオレのケツにむしゃぶりつき、後孔に舌と指を差し入れオレのソコを懸命に解す。

その間、何度かオレの向きを変えようと試みたが、オレが一際大きな喘ぎを漏らすとそのまま行為を進めてくれた。

やがてスッと立ち上がったアイツが背中に手を添えてきた。

このままバックから貫かれるんだと期待したオレをクルッと回し、そのまま壁に押し付けヒョイと抱き上げ挿入しようとしてきた。

オレは焦って

「ゾロ、イヤだ!たまにはバックからシてくれよ。後ろから目茶苦茶突いて欲しい…」

思わず懇願しちまった。

なのに

「ダメだ!テメェの顔が見えねぇだろうが。もう挿れるぞ!」

言ったと同時にオレのナカに挿いってきた。

すげぇ気持ちイイが、それ以上に悔しくてオレはまた

「ゾロ!頼むからバックでしてくれよ。なあ、お願いだから…」

涙ながらに懇願した。


"チッ"と軽い舌打ちの後、オレのナカからアイツが抜かれ足が床に下ろされる。

もしかして怒らせちまったのかなと心配になったと同時、身体を逆向きにされ戸惑うオレをアイツが後ろから一気に貫いた。


余りの刺激に悲鳴に似た喘ぎが漏れた。

アイツは更に激しい動きでオレを犯し続け、いつもとはまた違う初めての快感に酔った。

いつもと違う角度、いつもと違い背中に感じる熱、耳の後ろに感じるアイツの荒い息遣い、微かな喘ぎ。

ゾクゾクした。

駆け抜けるような快感に絶頂を迎えようとしたオレに、

「やっぱダメだ!悪い!」

苦しげに呻いて繋がったままオレの身体の向きを変えたアイツが、オレを持ち上げそのまま突き上げる。

バックでイくことが出来ると思っていたオレは非難の目でアイツを見たが、オレを見る目が余りにも真剣で、アイツの動きがすげぇ必死で。

なんかもう体位なんかどうでもよくなっちまって、ただアイツにしがみついて身を任せた。

アイツの突き上げがあんまりにも激しくて、気持ちよすぎて力が抜けていきそうな身体が落ちないようにアイツの首に手を回して必死に抱きついた。

「オイ、テメェの顔が見えねえ。顔上げろよ。早くしろ!」

切羽詰まった声でアイツが言ったが、オレにはそんな余裕無かった。



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あきゅろす。
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