NOVEL
1
「…っあ、ん…あぁ、んっ!ゾロ!ゾロ…あぁ、っ!イイ!スゲェ…」
「!っ…このやろう!っく、そんなにイイかよ!」
「あっ、ん…は、あ、イ…イ、ぁん、もっと、メチャメチャ…ぁ、突いてくれよ!…ゾロ!」
「っく!テメェ、っは、覚悟しろよ!」
「んあ…あぁっ!はぁ!あん!ぁ…ゾロ!イキそ…ぁ、あっ!ゾロー!」
「っ…イっちまえよ!ん、クソ!テメェん中…はっ、すげえ…オレ、も、やべえ!」
「ゾロ!イケよ!あぁ、オレん…中、んあっ、出せよ!あぁ、早く!」
「っは、もう…だめだ!出すぞ!」
「早く、くれよ、ぁ、ゾロ!」
「!!サンジ!」
………これだ。
『サンジ』
…別にシャレじゃねぇがたった『三字』の言葉。
生まれてから今まで数えきれねぇ位呼ばれてきたオレの名前。
当然仲間達も皆毎日何度となく呼んでくれる。
唯一人を除いて。
それがこの男。
仲間の剣士であり喧嘩相手でもある男。
そしてオレの違う意味での『オトコ』
夜な夜な皆の目を盗んでコンな事をイタしてしまう相手。
所謂恋人。
愛し合っちゃってる間柄なのに、アイツだけはめったにオレの名前を呼ばない。
皆の前で呼んだ事など一度もねぇから、アイツが極稀にオレの名前を呼ぶなんて知ったらすげえ驚くだろうな。
でも、オレ以外の誰にも絶対それは聞く事が出来ない。
いや、聞かせてはいけない。
だってアイツがオレの名前を呼ぶのは…
イク瞬間だから…。
オレのナカに熱い淫を注ぎ込む瞬間、堪らずアイツの口から無意識に洩れる言葉。
他の皆が口にするのと同じなのに、全く違うものに聞こえる三文字。
すげえ幸せで、そして淫靡なその響き。
オレはアイツのその言葉を聞きながら、ナカにアイツの熱を感じ絶頂に達する。
もう殆ど条件反射だ。
名前を呼ばれるとイッちまう。
ヤバいだろ?
今は情事の最中だけしか呼ばれねぇからまだいい。
でもいつかコイツが皆の前でオレの名前を呼んじまったら…。
ただでさえナミさんやロビンちゃんがコイツにオレの名前を呼んでやれってけしかけてるんだ。
もし、いつか…。
皆の前でオレがパブロフとかいうおっさんの犬みたいにアイツの『3字』に反応して、下の口から涎とは違うモンを出しちまわねぇように、アイツには絶対人前でオレの名前を呼ばねぇよう今から徹底的に躾ねぇとな。
まあご褒美にオレを喰わせてやれば、アイツは喜んで尻尾を振るだろう。
そうしてオレ達はまた二匹の犬になって激しい交尾を再開した。
オレの下の口がアイツの『3字』に反応して涎(精液)を放出するまであともう少し。
《終》
〔#次〕
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