ダイヤのA 突然に(御幸) 「マネージャー、いつもご苦労様。」 ふいに、御幸から言われた労りの言葉。私は、突然のことに驚いて、御幸を見ていた。 御幸「んだよ、そのマヌケ面。超ウケんだけどー。」 なんて失礼な奴だ。確かにちょっとしかめっ面をしてはいたが、私はもとからこんな顔だ。 私「いや、急に言われたからさ。ってか、この顔は元からだ!」 私は、思ったことをそのまま口に出す。 「悪かったな、いつも無愛想で。まぁ、でも、ここで言ったからあと一年は言わなくても大丈夫だなー!」 と、御幸はいつもの悪がきみたいなムカつく笑顔で言う。余計な一言だ。こいつはいつも最後に余計な一言を言うんだ。 私「そうだね。じゃあ、テッペン獲った後に、もう一度きかせてもらおうか、その言葉。」 普段は大人しめな私が急に言い出したからだろう。今度は、御幸がちょっと驚いた顔になって、 御幸「・・・当たり前だろ、元からそのつもりだったしなー。待っとけよ、一年後。うれし泣きさせてやるから。」 とまじめな顔で言う。そうだ、こいつは恥ずかしい奴なんだった。なんか私が恥ずかしくなる。 私「フン。そうと決まったら、練習練習!死ぬほど練習しろー!!」 と言うと、御幸は「おぉ、おっかねーな。」とかなんとか言いながら投球場へ走っていった。 私「ふぅ・・・。」 一息ついて、自分の顔をさわってみると、寒いはずなのに、火照っている。 どうやら、不覚にも、今の御幸にちょっとときめいてしまったみたいだ。 #あとがき# 初めて書いたものです。まだまだ、及第点にも達していませんね・・・(泣) [次へ#] [戻る] |