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BL小説
もしも、赤ずきんがBLだったら...
昔々、大きな森の側の村に
かわいらしい男の子(16)が住んでおりました。
彼は、父と死別してから女手一つで自分を育ててくれた母を大切にする心優しい少年で、いつも赤いずきんをかぶっていたので、 村人からは"赤ずきん"と親しまれていたのです。

「赤ずきん、森の向こうに住んでいるお婆ちゃんにバスケットをとどけてきてちょうだい。」

「うん。任せて母さん」

「最近は狼も出るそうだから、森を通るときは十分気をつけてね」

「はーい!行ってきます!」

こうして、赤ずきんは一人で森に入って行ったのでした。



「ねぇ、君」

「?」

赤ずきんが森を進んでいると、誰かが彼を呼び止めました。

「一人でどこに行くのかな?」

声をかけたのは、狼の耳と尻尾をもつ男の人です。
実は、この森の狼は性欲のあまりに人間に化けられる!
という、とんでも設定なのです。

「森の向こうのお婆ちゃんの家に、お見舞いに行くところなんです。」

そうとは知らない赤ずきんは、警戒もせずに答えます。
森の向こうに建つ家は一軒だけ、
狼はしめしめと、心のなかでガッツポーズをきめました。
が、そんなことはおくびにも出さず、紳士の笑みを浮かべます。

「それは偉いね。でも、しっかり水分補給していかないと、今日みたいな暑い日は君が倒れてしまうよ」

それもそうだと納得してしまった赤ずきんは、
狼が差し出した媚薬入りジュースをありがたく受けとりました。

「美味しかったです。ありがとうございました!」

「いえいえ、道中気を付けてね」

狼はペコリとお辞儀をして去って行く赤ずきんが見えなくなったとたん
本来の姿に戻って、お婆ちゃんの家を目指して駆け出します。
...先回りをして、赤ずきんを待ち伏せするつもりなのです。

「久々に可愛い獲物ゲットぉ!!!」

狼の頭の中では、大きく脚を開いた赤ずきんが
アンアンアへアへ言ってよがり狂っているのでした。
...はぁ。




「...ンっ...ぁつ...い」

あと、少しでおばあさんの家というところで、ずきんは身体と精神を蝕む甘い疼きに悶えておりました。
なにしろ、狼が赤ずきん飲ませたのは象でさえも一滴で発情する強力な媚薬です。
それを適量の10倍も飲まされた彼は、もう、気が狂う寸前の自分をどうにか前へと進ませていました。

「…っお婆…ちゃッ…はぁはぁ…お加減っぃか…でッすかぁ…ァんっ」


あきゅろす。
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