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星の物語-Novel-
家族
私がハルト君の家で暮らす事になってはや一週間…

それはもう口に出来ない程…苦行でした…

食器洗うにも、洗い終わった食器を落としちゃったり…

お洗濯する時も洗剤の量を間違えたり…

…家事なんてした事ないから、苦手なんてものじゃないんだけどね、うん…

でも、そんな失敗ばかりしてる私をハルト君のお母さんは笑って応援してくれました。
「すぐに慣れるから」って。

ハルト君も嫌な顔せずに後片付けしてくれたり、手伝ってくれたり…。

きっと優しさはお母さん譲りなんだなって思いました。

でもふと気になったんです。
ハルト君のお父さんの事。

そして私は聞く決心をしました。

「ね、ハルト君」
私は本を読んでるハルト君に声をかけました。
「どうしたの?ロゼッタ」
「ひとつ…聞いていいかな?」
「うん。答えられる範囲でなら…」
「えっと…」
私は姿勢を直し、ハルト君の目を見据えて聞きました
「答えにくかったら…答えないでいいからね?その…ハルト君のお父さんってどんな人なの?」
「え…?父さん…?」
「うん…気になっちゃって。」
やっぱり聞いちゃいけなかったのかな…少しハルト君の顔が暗くなりました。
上を向いて静かに語ってくれました。
「父さんは凄い人だったよ。自分の安全を顧みず、困ってる人を助ける…優しい人だったよ。神様は不公平だって言って、自分の出来る限り人を幸せにしようとしてたよ。」
「幸せ…?」
「うん。僕には父さんの考える幸せはわからなかった。しょっちゅう外に出てたから、家にはいなかった…。あの人は凄いとは思うよ?けど、母さんを置いて一人で先に死ぬなんてさ…。」
「…ハルト君…?」
「あれ…なんだろ…は…はは…気にしないで…」
彼は泣いてました。
私は…彼を抱きしめて言いました。
「ごめんね…。変な事聞いて…」
「ロゼ…ッタ…」
「ハルト君はお父さんの事が好きだったんだね。きっとお父さんも幸せだったと思うよ…」
「ありが…とう…」
…私が幸せと思える事はなんだろう…
ハルト君の考える幸せってなんだろう…

私は腕の中で寝息をたてているハルト君を見つめながら考えていました…

私に答えが見つけられるのでしょうか…

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あきゅろす。
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