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星の物語-Novel-
初めての出会い
街へ向かう私でしたが…が!
いきなり難題が待ち構えていました。
そう…それは…
「ここは何処なんでしょう?」
道に迷ってしまったのです。
「う〜ん…どっちに行けばいいんでしょう?誰かいないものですかねぇ…」

こんな山奥に人がいる訳が…訳が…あれ?
「声が…する?」
私は声のする方へ向かいました。

「おらっ!あるだけ金出せっつってんだろ!」
「こ…これ以上は…」
「嘘つくんじゃねぇよ!」

「あれは…一人が多人数に…?」
私はいてもたってもいられず、その場に走りました。
「こ〜ら〜!!な〜にしてるんですかぁ〜っ!」
「い゛ぃっ!?だ…誰か来やがる!」
「あれ?あ…あぁぁぁぁ?!ど…どいてくださぁぁぁぁ…」
「ちょっ!とまれ。とま…あぁぁぁぁぁ…」
「ひゃあぁぁぁぁ?!」
私は止まれず…その場に突っ込んでしまいました…
「いたたたた…はれ?」
「お…重い…」
「失礼ですよ!」
「げふっ…」
私は反射的に下にいた人を力一杯踏みました。
「あ…ごめんなさい…」
謝っても返事はありませんでした。
「あの…」
「え?」
「何だかわかんないけど…ありがとう」
「へ?あ…あぁ、うん。怪我はない?」
「うん…えっと…その…」
「?どしたの?」
「え〜…っと…」
少年はおどおどしていました。
「あなた…は…何でこんな…所に?」
「…それがぁ…そのぉ……ここって何処かな?」
「へ?」
「私…こっちに来たばっかりで…道とかわかんなくて…」
「街まで…お…送り…ましょうか?」
「ほんと?!助かるよ〜♪」
私は少年の後についていきました。
道中は特に話す事もなく…なんか暗い感じ?
「つ…ついた…よ」
「わぁ…これが街かぁ…凄いなぁ〜…ね!案内してよ!」
「へ?い…いいです…けど。」
「あ!そうだ。キミ、名前なんて言うの?」
「春人…草薙春人…」
「ハルト君か〜いい名前だね♪」
「あ…ありがとう…」
ハルト君は顔を赤くしてうつむいてしまいました。
「私ロゼッタ。よろしく、ハルト君♪」
「よ…よろしく。」
「これで私達、友達だよね?」
「え…?う…うん…ロゼッタさんが…それで…いいなら。」
「うん♪いいよ♪あと、私の事はロゼッタでいいからね?」
「…わかった…」
「♪」
地上での初めての友達が出来て私はとても幸せでした。

これが幸せと言うのなら…ですが…

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