星の物語-Novel-
第一章『天使、地上へ』
毎日が平和な天界。
ある日、私は天使長様から呼ばれました。
「…何でしょうか？天使長様？」
「ロゼッタ。貴方に昇格試験を与えます」
「昇格…試験…ですか？」
思いもよらぬ言葉に私は沈みました。
「はい。そうです。地上界へ赴き、幸せとは何か…それを学んできなさい。」
「幸せ…」
正直言って幸せがどんなものかわからない…
「期限は一ヶ月とします。いいですね？」
「…はい。頑張ります。」
「よい返事ですね。あまり気負い過ぎず頑張ってください」
天使長様は軽く微笑みおっしゃいました。
「はい！」
私はその微笑みと言葉に勇気づけられ、地上へ通じる扉へむかいました。
「初めての地上…どんなところなんだろう…」
私は初めての地上に、不安ながらもドキドキしていました。
「よし、行こう！」
扉に入るともうそこは地上でした。
「ここが…地上界。あれが…空。」
見るもの全てが新鮮でした。
いつもはその足で歩く雲。
しかしここでは手の届かない位置にありました。
「一ヶ月…頑張らなきゃっ！」
私は昇格試験を合格する為に頑張ろう！と思いを新たにして街へむかいました。
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