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星の物語-Novel-
『沈黙の夜』
沈黙の夜…
普段よりも静かな夜に行動する事から『夜』、音もなく行動し、悲鳴一つしない事から『沈黙』。
二つ合わせて『沈黙の夜』と称される。
その姿をしっかりと確認した者はおらず、大半は気付いた時には絶命している。

噂では『女』や『金髪』と言われているが、実際はどうなのか不明。

どの組織にも属していないと思われ、要注意人物である。

何故殺すのか、何故組織に属さないのか、等謎は深まるばかりである。

「目的は…何なのか…。全然わからんな。」
俺は椅子によりかかり頭を悩ませた。
「なんでまたこんな面倒な奴を相手にするなんて言うんだか…。」
加賀には本当呆れる。
裏社会の組織への入り方を調べろだの、『沈黙の夜』について調べろ、だの…。
何がやりたいんだアイツは…。
「…まぁいいが…。俺もそろそろ動かないといかんな。」
調査結果を加賀にメールで送り、俺は外出の準備をした。
「全て予想通りなら…いいんだけどなぁ…。」

空に浮かぶ月だけが、俺、加賀、そして沈黙の夜を見ていた。

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