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星の物語-Novel-
File No.4 その男、天才
夏休み前にある試験。
こいつで赤点をとると夏休みに追試と補習がある。
流石に夏休みに学校には来たくないのか、皆躍起になって勉強している。

転校生の神崎の成績が皆気になるようで、あまり勉強が手についていない。

一方、当の神崎はというと…

…。本読んでやがる。
流石は神崎千春。こんな学校は余裕、か。

…っと!やべ…
「ん?どうしたの?早乙女くん」
…ちら見してたのが気付かれた…
「い…いや…何でもねぇよ?」
「ふ〜ん?で?勉強しなくていいの?あんた成績悪そうじゃない」
「…。」
言いたい事言ってくれるなぁ
「あら?図星?」
「はっ!結果見て驚くなよ?!」
「へ〜ぇ。楽しみね〜。私が勝ったら罰ゲームね」
「ふん。そっちこそ罰ゲームの覚悟しとけよ?」

「…お前ら…周りから冷たい目で見られてるの気付かない?」
「「え?」」
…確かに。
啓二の言う通り、周りは俺達をじーっと見てる。
「ま…まぁ結果が楽しみだな」
「え…えぇ、そうね」
そして試験前日は終り、試験も終了し…結果返却日
結果は…俺の勝ち。
「ま、当然だな。」
「な…な…なんで…。」
「所詮二位だろ?神崎」
「…。」
「お前、確か全国模試で上位だったよなぁ?」
「え…えぇ…」
「神林一朗、って知ってるか?」
「知ってるわ。常に全国模試で一位の人よね?」
「あぁ。あれって偽名でな、本名は早乙女裕っていうんだぜ?」
「早乙女…裕…え?」
「お・れ。」
「え…あ…あんたが…?」
「そ。結構だるいんだよな〜…ここのレベルに合わせるのってよ」
「そんな…」
…おいおい…そんなにショックなのかよ…。
「ま、罰ゲームといこうや」
「う…。わ、わかったわよ!」
やっぱ素直な奴はいいね。
「今度出掛けようぜ?俺らのグループでさ。」
「え?」
「あんまりこの辺わかんねぇんだろ?案内がてら、遊びに行こうぜ、ってこと」
「それが…罰…ゲーム?」
「そうだけど?」
「…。」
何されると思ってやがったんだ?
「どうする?行くか?」
「え…あ…うん…行きたい…」
やべぇ…まじ惚れそう!
「?なに?じっと見て…」
「へ?!あ、いや!何でもねぇ。じゃ、約束だからな」
「うん。」
結構嬉しそうだな。
ま、よしとしますか…

「ゆ〜う〜…」
啓二が来たか
「また赤点か?」
「今回は自信あったのによ〜…何でお前満点なんだよ…」
「運も実力の内、てやつ?」
「なんだよそれ〜…」

そりゃ言われるわな。
普段は赤点ギリギリに調整してるし。
あんまり目立つと動きにくいしな…。
あ…君らは気にしなくていい。俺の問題だからね。
さて、あとは約束の日まで優雅に過ごしますかね〜

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あきゅろす。
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